メルケル独首相「交換条件は飲まない」―PKKによるドイツ人3名誘拐事件
2008年07月13日付 Yeni Safak 紙
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、トルコでテロ組織PKKによって誘拐された3人のドイツ人登山家が解放されることを望む一方、「テロリストには屈しない」と述べた。メルケル首相は、「ビルト・アム・ゾンターク」紙のインタビューで、ドイツ政府は誘拐されたドイツ人たちの解放のためにあらゆることを行うこと、トルコ当局と協力して行動することを明らかにした。
誘拐されたドイツ人たちが速やかに、危害を加えられずに解放されることを望むと語るメルケル首相は、この問題をフランスの首都パリで行われる地中海連合サミットに参加する予定のレジェプ・タイイプ・エルドアン首相とも話し合うと述べた。メルケル首相は、ドイツ政府は脅しに屈しないと強調した。フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー外相もパリでのサミットでアリ・ババジャン外相とこの問題について話し合うことを明らかにした。
■登山家たちのために特別部隊
アールでテロ組織PKKによって誘拐された3人の登山家のためにドイツが特別部隊を送ることが提案された。「ベルリナー・クリエ」紙によると、ドイツ陸軍特殊部隊(KSK)がすでに待機していることが明らかとなっており、誘拐された登山家たちがイラク、イラン、アルメニアに連れて行かれることが懸念されているという。ビルト紙は、過去に救出作戦に成功したドイツ警察の特殊部隊GSG-9が人質を救出するために準備段階に入っていると書いた。ドイツの治安当局筋の情報に基づく報道では、政府が最後の手段としてGSG-9に作戦の許可を与えうるということが述べられた。
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( 翻訳者:永山明子 )
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