学生選抜試験トップ成績者発表―でも、去年と同じ人。なぜ?
2008年07月13日付 Hurriyet 紙

待望の学生選抜試験(ÖSS)の結果が発表された。試験を受けた150万人の学生の93パーセントが(大学の)選択権を獲得した。6人の学生が1位を共有した今回の試験では、トップ成績者らの中には、去年から知られた人物がいた。2007年学生選抜試験(ÖSS)に優秀な成績を得て、いい大学に進学した学生が今年もトップ(の成績)を取ったことで、「特賞のために、受験している」という問題が浮かび上がった。

2008年の学生選抜試験(の結果)が発表され、トップ成績者となった受験者が議論を巻き起こした。2007年においても上位成績者であった受験者が2008年の学生選抜試験においてもトップとなった。アクシャム紙の報道によれば、若者らが最優秀のトルコとアメリカの大学で教育を受けているにも関わらず受験したのは、予備校が約束した自動車と賞金と関係している。入賞の見返りの賞品が、学生らを「特賞獲得」へと駆り立てたという説明がおこなわれている。トップ「成績者」のコメントも、この面を裏付けた。

■私の予備校は、シトロエンC-4を買ってくれる

2007年学生選抜試験第2位となり、今年の学生選抜試験の理系・文系均等比重第二方式(EA2)と文系重視第二方式部門でトップとなったプリンストン大学の学生チャール・ベルク・オヌクは、「去年、私が通った予備校は約束を守らず、お目当てのものを手に出来なかった。学生選抜試験を受験して、トップとなった。

■ギアの条件

通っていた予備校は私にシトロエンC-4モデルの車を買ってくれることを伝えた。私も自動ギア(オートマ)車を望んだ。試験は自分自身を試すために受験した。この成功は決意の程が理由です」と述べた。

優秀な若者の父であるベルク・オヌク博士もまた、チャールは再度、学科を選択しないと話した。父オヌクは、「去年の予備校は、21人の最優秀者に車を与えたが、息子には小型パソコンだけを与えようとした。丁重に断った。実際に、私の子どもが常に塾で一番になったので、小型コンピューターを獲得してきた。通常なら、該当するひと同様、自動車を手にする権利があった」と述べた。

チャールの兄ファーティフ・ベルク・オヌクもまた、今年学生選抜試験で第7位であった。この兄は、コチ大学で学んでいるが再度受験し、現在、ボアズジ大学の経営学科を望んでいるという。

■約束した現金の10分の1を渡した

チャール・セルトは、昨年の文系重視方式とフランス語でトップになり、理系・文系均等比重方式でもまた第三位となった。チャールは、今年の文系重視第二方式の得点で第二位となった。ボアズィチ大学経済学部の学生であるチャールは、かつて通っていた塾が約束した特賞の10分の1相当を渡したと明らかにし、「これで大きな夢が崩れました。夢を実現し、そして、自身を試すために受験しました」と述べた。トップを逃したのでほろ苦い喜びというチャールは、「今通う学校には満足しています。学科を変えるつもりはありません」と話した。

■自動車と同等の価値の特賞

チャールのボアズジ大学の同級生ムラト・アフスカルもトップ成績者として知られている。昨年、理系・文系均等比重方式(EA)で第2位となったムラトは、今年の文系重視第二方式で第3位となった。国際関係論を学ぶ学生ムラトは、「昨年、一台の自動車と同等の価値の現金の特賞をもらった。どうやら今年ももらえる。(今回の試験結果により新たに大学を)選択しないであろう」と語った。

■試験で緊張しないことが必要

学生選抜試験の言語の得点において、300点をとったオウズハン・アタイとメフメト・ブラク・ソイサルも昨年の上位者であった。2007年の外国語試験において、トルコで第6位であったオウズハンは、アメリカで大学教育を受けている。今年、英語の得点でトップとなったオウズハンは、「私の友人はより勉強していたが、僅差で、下位となった。緊張しないことが必要である。私はとてもリラックスしていた」と述べた。今年のドイツ語のトップのメフメト・ブラク・ソイサルもまた、昨年の7位であった。ソイサルは、「ボアズジ大学電気・電子学科で学んでいる。学科の変更を考えていない。(1位となる)チャンスがあるか試したかっただけ」と述べた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:14281 )