バイラムパシャ伝説、歴史の中に姿を消す -バイラムパシャ刑務所閉鎖
2008年07月19日付 Zaman 紙
■トルコ史上、重要な一時代の証言者であったバイラムパシャ刑務所が40年の役目を終えて閉鎖された。メフメト・アリ・シャーヒン法務大臣とイスタンブル広域市市長のカーディル・トプバシュ氏が共に錠を下ろし、バイラムパシャ刑務所を象徴する鍵はシャーヒン大臣に渡された。
■バイラムパシャ刑務所より前に約150の刑務所が閉鎖されていた。
バイラムパシャ刑務所は40年もの間、マフィアのドン、麻薬密輸業者、テロ犯、さらには雑誌やメディアの重鎮らを収監してきたが、その門が最後の見学のために開かれた。報道関係者たちと共に刑務所をまわったメフメト・アリ・シャーヒン法務大臣は、「我々が行ったこの閉所式は、新たな処罰更生システムへの移行を意味します。バイラムパシャ刑務所と共に、時代遅れの処罰更生システムを放棄するのです」と語った。シャーヒン法務大臣はシリヴリ刑務所の開所式は行わないと語り、「なぜならば、我々は刑務所で国民を見たくないからです」と説明した。この式で演説したイスタンブル広域市市長のカーディル・トプバシュ氏は、バイラムパシャ刑務所の跡地で計画されているプロジェクトが近いうちに発表予定であると述べ、次のように語った。「バイラムパシャの人々のために、あまり建物を密集させない形でのプロジェクトを計画しています」。スルタン・アフメト法務局とバイラムパシャ刑務所の敷地を提供する見返りとして、法務省はチャーラヤンに非常に重要な土地を得た。カーディル・トプバシュ氏は、「市の利益より国の利益を考えてこの土地を国に提供しました」と述べた。式の来賓として来ていたイスタンブルの共和国検事総長のアイクト・ゼンギズ・エンギン氏は、「バイラムパシャ刑務所には少し前まで5000人以上の受刑者が収容されていましたが、その刑務所の機能の大部分はシリヴリへ、残りの少数はマルテペ、メトリス、カルタルの各刑務所に移しました」と述べた。エンギン氏は、6-7年間のうちにバイラムパシャが悪いイメージを払拭し、芸術や文化で名が知られるようになると述べた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:14324 )