トルコ統計機構発表のイスタンブル出身地別地図―スィヴァス出身者が最多
2008年07月20日付 Zaman 紙

トルコ統計機構(TÜİK)がトルコ全体で行なった調査によると、イスタンブルにはこの50年間で1100万が移り住んだが、その中でもっとも多かったのはスィヴァスからの移住者で、もっとも少なかったのはハッキャーリからの移住者であった。またイスタンブルに暮らすスィヴァス、カスタモヌ、スィノプ、バイブルト、ギレスン、アルダハンそしてエルズィンジャンのそれぞれ出身者の数は彼らの出身地の人口よりも多かった。

■どこの出身者がどこに住んでいるのか■

イスタンブルは、何もかもが黄金と呼ばれ、この50年間で1100万人が移住し、トルコ全国82県から人々が集まっている。トルコの、まるでモザイクのような都市イスタンブルには、スィヴァスからトラブゾンまで、そしてウードゥルからチャナッカレまで、国の四方から集まった1257万3836人が暮らしている。このうちイスタンブルに戸籍登録しているのはほんの216万7572人。イスタンブル出身者数が割合の上で多くみえるのは、多くの国民が戸籍と関わる事務手続を容易にするため子供たちをイスタンブルの台帳に登録させたためである。

イスタンブルへ移住した人の出身県ではスィヴァスが1位であった。イスタンブル広域市全体で68万1214人がスィヴァス出身者が暮らしており、カスタモヌ出身者が51万6556人で続く。また、イスタンブルで生活しているスィヴァス、スィノプ、バイブルト、アルダハン、エルズィンジャン、ギレスンそしてカスタモヌ出身者の数は、彼らの出身地の人口よりも多い。

トルコ統計機構が居住地に則した住民登録システム作業の一環でトルコ全体で行なった調査の結果が明らかとなった。イスタンブルで生活する人々の出身地プロフィールを明らかにした調査によると、スィヴァス県では63万8464人が生活している一方、イスタンブルで生活するスィヴァス出身者数は68万1214人。スィヴァス出身者の数に続き、以下、51万6556人がカスタモヌ出身者、45万5393人がギレスン出身者、45万3197人がオルドゥ出身者、39万6840人がトカト出身者であった。イスタンブルに暮らす地方出身者のうち最も少なかったのはハッキャーリ出身者(6957人)とブルドゥル出身者(7363人)であった。

区ごとに行なわれた結果によると、32の区をもつイスタンブル広域市中、トルコ全体で一番人口密度の高い区ガーズィーオスマンパシャにもっとも多くスィヴァス出身者が暮らしている。イスタンブル出身者がカドゥキョイ地区に集中している一方、アヴジュラルやキュチュクチェクメジェ地区に最も多くのトカト出身者、バイラムパシャとファーティフ地区ではカスタモヌ出身者、バクルキョイ地区ではマラトゥヤ出身者が多数を占めていた。ウスキュダル、バージュラル、バフチェリエヴレル、キャウトハーネ、サルイェル、シシュリ、そしてベシクタシュ地区では、ここでもスィヴァス出身者が最多で、エユプ、ベイコズ、ゼイティンブルヌ、ベイオール地区ではギレスン出身者が最多であった。

イスタンブルの最重要商業センターのひとつであり先日ファーティフ区と合併されたエミニョニュ地区ではマルディン出身者が多く生活し、エセンレル地区にはマラトゥヤ出身者、ギュンギョレン地区ではトラブゾン出身者、カルタル地区ではエルズィンジャン出身者、マルテペ地区ではリゼ出身者、スルタンベイリとペンディク地区ではエルズルム出身者、トゥズラ地区ではサムスン出身者、ウムラニエ地区ではオルドゥ出身者が居住している。またブュユクチェクメジェ地区ではアルダハン出身者、チャタルジャ地区ではガズィアンテプ出身者、スィリヴリ地区ではトカト出身者、シレ地区においてはコジャエリ出身者がそれぞれ最多であった。

スィヴァス教育文化相互扶助基金のセイト・ボイラズ理事長は、イスタンブルでスィヴァス出身者の数が多いことが出身県にネガティブな影響を与えているとし、以下のように述べた。「各地方自治体は補助を人口に基づいて得ています。それがスィヴァスには弱点になるのです」とし、ドイツをはじめとするヨーロッパ各国においてもスィヴァス出身者が多いことを明らかにした。

ギレスン協会連盟のストゥク・アダ代表は、イスタンブルではギレスン出身者の数が統計よりも多いと信じ、以下のように述べた。「ここのところの選挙ではギレスン出身者は、(人口減少により)村や町や郡が閉鎖されないようにと、それぞれの出身地に住民登録を移しました。そのために(イスタンブルにおける)ギレスン出身者の人口が減ったのです。ギレスン県外で生活する100万人近い県出身者の大半はイスタンブルで生活しています。」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:14329 )