イラン人一人当たりに毎月8500トマーン(約990円)の補助金
2008年07月22日付 Jam-e Jam 紙
【社会部】社会福祉省予算総括局長は、「政府は7兆3000億トマーン(約8480億円)を生活消費財向けの補助金に割り当てている。これにより、イラン国民一人あたりの補助金は毎月およそ8500トマーン(約990円)である」と述べた。
ホマーユーン・ベフザーディーファル長官は、ISNA(イラン学生通信)とのインタビューの中で、「前述のイラン国民一人あたりの補助金8500トマーンには、〔ガソリンや光熱費などの〕エネルギーを対象とした補助金は含まれていない」と述べた上で、「ナーン用の小麦粉、牛乳、薬品、クーポン券での購入が可能な油や砂糖が同補助金に含まれている」と付け加えた。
同局長によれば、政府は昨年の(前述の食料品を対象とした)生活消費財向け補助金の総額に14億トマーン(約1億6000万円)を上乗せし、今年は7兆3000億トマーンを同補助金に割り当てたという。同局長は続けて、「今年に入り、乳製品の価格が大幅に上昇したが、政府は牛乳の価格上昇を抑えるために、他の財源を利用した。すなわち、洗剤に対する補助金を対象から外し、その財源を乳製品に回した」と語った。
同局長は、「油や砂糖等のクーポン券が使用可能な商品の価格が今年上昇することはあるか」との質問に対し、「今のところ、これらの商品の価格を引き上げる予定はない」と答えた。また同様に、ナーン用の小麦粉の価格は、今年も1キロ75リヤール(約87銭)で据え置かれている。
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( 翻訳者:柴田愛子 )
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