警察、2回目の爆発の直前に走って逃げる人物を捜索中
2008年07月29日付 Yeni Safak 紙
ギュンギョレンで18名が死亡した「謀略に満ちたテロ」の数秒前に、事件現場から急いで離れる黒服で痩せ型の人物が携帯電話の映像にとらえられた。
休日と夕方に、市民が散策し、楽しむため歩行者天国となるギュンギョレンのメンデレス・チュクマズ通りで、一昨晩10分の間に2回起こった爆発での死者の数は18名に上った。警察は犯人を特定するため、情報セキュリティーシステム(MOBESE)と周辺の他のカメラの映像を押収した。
最初の爆発の後に家のバルコニーに出たある市民が携帯電話で撮影した映像では、人混みとは逆方向に走りながら離れる人物が注意を引く。人々が心配そうに事件現場に集まってくるなか、黒いTシャツ姿で痩せ型の人物が逃げ出したその5秒後に、2回目の爆発が起こっている。爆発に関する捜査はイスタンブル検事総長によって始められている。また、警察も携帯電話にとらえられた爆発犯とみられる人物を追跡している。
■情報提供はなかった
ベシル・アタライ内務大臣、レジェプ・アクダー保健大臣、オウズ・カーン・キョクサル警察長官、ムアッメル・ギュレルイスタンブル県知事、ジェラレッティン・ジェルライスタンブル県警本部長は昨日(28日)ヴァタン通りの県警で会議を開いた。ギュレル氏は会議後、爆発に関し情報提供はなかったと述べた。
爆発後に警察はイスタンブルのあらゆる場所で警戒態勢を強化する一方、家宅捜査が行われた。ギュンギョレンの住民たちも警察がここ1週間常に捜査をしており、職務質問が強化されたと述べた。その中で、ギュンギョレンを血で染めた最初の爆発は音爆弾であり、2回目はTNT爆弾であることがわかった。爆発では1キロ近いTNT火薬が使用されたとされる。
■事件現場の住所は、はたしてメッセージか
爆発が起こった場所が「ギュンギョレン、ギュヴェン街区、メンデレス・チュクマズ通り」であったことは、何らかの「メッセージを含んでいるのでは」という声も出てきている。ギュンギョレンの市民はというと、家や職場の窓やベランダにトルコ国旗を掲げテロへの抗議を示した。
他方、ギュンギョレンでの爆発で思い出されるのは2006年8月4日にアダナで起きた爆弾テロである。アダナでは夜に、「1月5日広場」に仕掛けられた音爆弾が爆発した。最初の爆発の後、人々と多数の警察が事件現場に集まると、その数分後30メートル先で2回目の爆発が起こった。爆発で17名が負傷した。
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( 翻訳者:白石百合子 )
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