ドイツの事例から着想を得た -AKP副党首、全ての学校に礼拝室設置法案に関して
2008年08月08日付 Hurriyet 紙

公正発展党のエディベ・ソゼン副党首は、「青少年保護法」に盛り込んだ、小学校を含む全ての学校での礼拝室設置に関する法案について、ドイツの事例から着想を得た、と述べた。

ドイツで4年前に施行された青少年保護を目的としたメディア法を参考にしたというソゼン副党首は、「EU加盟国のドイツでは、多宗教が基本なのです」と触れ、ヒュッリイェト紙の取材には、「多数派以外の宗教信仰者にも、信教の自由を広げようと努力されています。EU加盟交渉プロセスにおいて、自由についての基準に適合させるという意味があります」と話し、法案が少数派を対象としたものであること述べた。ソゼン副党首は、この法案が小学校でのイスラームの礼拝所開設を目的とするものではないと主張し、「トルコにあるモスクの数をご覧になれば、このような必要はないことは明らかです」と話した。同氏は、「(イスラームの礼拝所を)開設するか否かについては、学校の理事会が決めることで、強制はありません」と主張している。法案ではこのことについて以下のように書かれている。

「政府は、青少年が健康的でバランスのよい成長をとげるために、初等から高等まで全て学校で、すべての宗教を信仰する生徒に礼拝所を設置する義務がある。この義務は、私立学校及びワクフ(基金)により設立された大学では、経営者・理事会が負うこととする」

■基準の適用
ドイツで16歳以下は未成年とみなされているが、ソゼン氏は他の法律と同じくこれを18歳としたことを明らかにした。そして法案にある、ポルノ雑誌は赤い袋に入れて販売されること、そしてこれらを買う人にはトルコ共和国ID番号と署名を義務付けること、そしてメディアでの性的及び暴力的な内容を含む放送禁止に関する取り決めについて、次のように述べた。
「ポルノ雑誌が販売される場所に関しては、18歳以下の未成年には基準を適用することになります。このような取り決めはドイツでもあります。ドイツでは16歳以下の未成年に対してはセキュリティー・コード付きでしか販売できません。我々はひとつのスタンダードを明示するためにトルコ共和国ID番号と言いましたが、別の基準でも適用可能です」

■ドイツでも入場制限
ソゼン副党首は、18歳以下の青少年ひとりでのホテル、ディスコ、ミュージックホール、ナイトクラブ、音楽バーへの入場禁止、そして16歳以下は22:00~5:00の間、ひとりでの食堂、レストランへの入場禁止を盛り込んだ法案整備について、「ドイツでも16歳以下の青少年にこういった取り決めがされています。トルコの法案では、保護者同伴の場合は未成年が上記の場所に出入することに問題はありません」と話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:14456 )