革命防衛隊総司令官「ホルモズ海峡の封鎖は容易に可能」
2008年08月05日付 E'temad-e Melli 紙


【アーザーデ・モハンマドホセイン】「防衛の日」を直前に控え、革命防衛隊総司令官は同ポストに就任して以来2回目となる記者会見を行い、革命防衛隊の成し遂げた新たなる進歩と防衛力について記者団に語った。

 革命防衛隊総司令部にて開かれた会見でモハンマドアリー・ジャアファリー総司令官が言及したこととして注目されるのは、新型海上兵器の実験についてであった。同総司令官によれば、イランの国境周辺半径300キロメートル強の範囲に位置するいかなる敵の軍艦・艦船も、同兵器による攻撃から逃れることは不可能だという。

 ジャアファリー総司令官は、同兵器製造の詳細については記者らに明らかにしなかった。その一方で「同兵器は純国産であり、これまでいかなる国も同兵器に用いられている技術を使用したことはない」と述べた上で、「他の一部の兵器を改良することにより、今回の新型ミサイルを製作した。実験も成功裏に行われた」と付け加えた。

 総司令官は、最近行われた《偉大なる預言者》軍事演習における一部のミサイルの発射に失敗したとイランの敵が分析していることについて、質問に答える形で次のように強調した。「正確に言えば、革命防衛隊は8発のミサイルの同時発射を予定していた。わずかな瞬間の差は生じたものの、各ミサイルは良好に発射された。ただ、映像がきれいに撮影されなかったために、そういった分析がなされたのであろう。同演習にて〔きちんと〕発射されなかったミサイルは一発もなく、実験は成功裏に行われた」。

 総司令官は、シャハーブ3改良型ミサイルにも言及しつつ、「これまでに何度かシャハーブ3ミサイルの改良を行っており、同ミサイルの精度は向上した。目下のところ、自らのミサイルの射程距離を延長する必要はなく、むしろミサイルの大量生産に取り掛かっているところである」と語った。

ホルモズ海峡は容易に封鎖可能

 総司令官は引き続き記者会見の中で、記者らとの質疑応答に応じた。ホルモズ海峡の封鎖に関する質問に対して、ジャアファリー総司令官は「ホルモズ海峡でわれわれが掌握している海岸線の長さや同海峡が有している特別の状況、そして海岸線が位置している高度はまさに自然の恩恵、神が授けてくれたものであり、そのため我々は時間的な制限なく、いとも簡単に同海峡を封鎖することができる。我々のすべての敵は、このことを良く承知しているはずだ。ホルモズ海峡の水路は、我々のミサイルの射程距離の範囲内にある。同海峡の封鎖は我々にとって難しいものではなく、時間的な制限もない」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:14459 )