イスラエル、イラン問題でトルコに対し反発
2008年08月09日付 Milliyet 紙

イスラエル新聞によると、イスラエル大使はトルコ外務省に抗議を伝えた。トルコ政府は、新聞の報道を否定した。

アタテュルク廟訪問を望まないという理由で、来週行われる訪土をイスタンブルに限定したことで、世論の反発を呼んだイランのマフムード・アフマディネジャード大統領は、トルコ‐イスラエル関係でも緊張の原因となった。イスラエルの主要紙のひとつであるハーレツ紙は、イスラエルがアフマディネジャード大統領の訪問に抗議し、この訪問のため非常に失望していると伝えた。イスラエルの在アンカラ大使館当局者も、イランが核計画について国際社会に明確に答えることを拒否したこの時期い、アフマディネジャード大統領がトルコを訪問することは非常に不適切であると考えていると述べた。

■「抗議を伝える外交通達はない」
ハーレツ紙のニュースでは、イスラエルの在アンカラ大使ガビ・レヴィ氏が、抗議を外務省次官補フェリドゥン・スィニルリオールに伝え、そしてトルコの在イスラエル大使も、エルサレムに呼ばれたことが報じられた。
同ニュースによると、トルコの在テル・アヴィヴ大使ナームク・タン氏に与えられたメッセージでは次のように述べられた。
「イスラエルは、トルコがユダヤ人ジェノサイドを公式見解として否定した国家元首を、公式訪問に招待したこと、そして、こうすることで彼に正当性をもたらしたことに失望している」

同紙のニュースを否定したトルコ外務省の当局者は、「会見の間、いかなる通告、脅迫、または抗議はなかった。大使は、イスラエル政府から我々に対するいかなる抗議通達、または口頭での警告も伝えなかった。単に懸念を表明しただけだ」と語った。タン大使もイスラエル外務省に何日か前に呼ばれたことを述べ、「私にこのことに関していかなる通達も、メッセージも伝えられることはなかった。訪問に関する抗議は問題にはなっていない」と話した。

アナトリア通信が報じるところによると、イランの核問題が危機的状況に陥ることは、まずトルコを含むこの地域を不安定にすることが強調される一方で、トルコは、この問題が国際社会の期待に沿う形で完結することに貢献することが、国内の安全のためにも必要であると考えている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:14463 )