エルドアン首相提唱のコーカサス同盟を、ロシア政府が承認
2008年08月14日付 Hurriyet 紙
ロシア首脳陣はコーカサス危機の解決において、トルコの役割を重視しているという姿勢を、エルドアン首相に対する「例外的な待遇」の形で示した。メドヴェージェフ大統領、プーチン首相、ラヴロフ外相といったロシア政府全首脳陣と同じ会食のテーブルについたエルドアン首相が、コーカサス同盟という提案をだしたことで、その提案にもゴーサインが出された。
西欧のグルジア主軸の外交に冷ややかな対応を示すロシア政府は、コーカサス危機の解決において、トルコが仲介者としての役割を担ってくれることを重視しているという姿勢を、「例外的な待遇」の形で示した。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、8月13日にグルジア‐ロシアの危機を受け、モスクワに招かれた。モスクワではロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領、ウラジミール・プーチン首相、セルゲイ・ラヴロフ外相といった政府の首脳陣との会食に出席した。
■サルコジ仏大統領は黒子に徹する
この結果、以前に仲介のためにモスクワを訪問したフランスのニコラ・サルコジ大統領は「黒子に徹する」と解釈された。
エルドアン首相は、ユーリ・アンドロポフ元ソヴィエト書記長の居住地であったメイン・ドルフ城で行われた会談のあとに短い会見を開き、トルコとロシアが、コーカサス安定のための合意に向け努力することを承認したと述べた。
エルドアン首相は、「ロシアとトルコの間のこの努力は、両国の外相によってなされる」と話した。
■トビリシをも訪問
グルジア危機の最中に訪問が実現したことをも強調するエルドアン首相は、「モスクワからトビリシへ行くつもりである。サーカシヴィリ大統領との会談も確実に実現させます。事実、ご存知のように、和平実現のためフランスとアメリカが開始させた6項目プランがある。私たちもこの件で、この地域での安定と安全の保証のために貢献するようつとめる」と話した。
エルドアン首相は、トルコとロシアの関係が経済、政治と軍事の面で広がっていることを指摘し、ロシアはトルコの貿易相手国の第1位になったことを強調した。
メドヴェージェフ大統領も会見で、トルコとロシアの関係はすべての分野で進んでいると同時に、発展していると強調した。
メドヴェージェフ大統領は、エルドアン首相との会談で「グルジアの武力侵略について話し合った」と述べた。
コーカサス危機を重視するエルドアン首相は、8月14日もトビリシへ移動し、グルジアのミハイル・サーカシヴィリ大統領と会う予定である。
■アンカラ政府主導で
モスクワ政府は、フランスのニコラ・サルコジ大統領には行わなかった待遇をエルドアン首相に行ったことで、コーカサス危機の解決において主導権をトルコへ引き渡したことを示した。一方、アブドゥッラー・ギュル大統領は、グルジアのミハイル・サーカシヴィリ大統領とロシアのドミトリー・アナトリエヴィッチ・メドヴェージェフ大統領と電話で会談した。大統領官邸が行った会見では、会談でグルジアに関する最近の進展について、状況分析がなされたことが明らかにされた。
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( 翻訳者:高岡望結 )
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