ハジュ・ベクタシュでのアレヴィー派の祝祭、抗議の中で開催
2008年08月16日付 Radikal 紙

ネヴシェヒルを訪問したギュル大統領は、ベクタシュ・ヴェリ墓廟を訪れ、大統領にふるまわれた黒クワの実を、伝統に従って3つ食べた。

ギュル大統領は、第45回国内/第19回国際ハジ・ベクタシュ追悼式典に参加するため、ネヴシェヒルにあるハジ・ベクタシュ郡に行った。

イスタンブルからネヴシェヒル・トゥズキョイ空港に到着したギュル大統領は、陸路でハジ・ベクタシュ郡へ向かった。同大統領は、ハジ・ベクタシュ博物館とキュッリイェ(付属施設群)を訪問し、関係者から説明を受けた。またキュッリイェ内にあるアスランル・チェシュメ(給水施設)で水を飲んだ。キュッリイェ内にある給食施設と道場を見学したギュル大統領は、ハジ・ベクタシュ・ヴェリの墓廟にも訪問した。墓廟から出てきたところで振舞われた黒クワの実を、ギュル大統領は伝統に従って3つ食べた。

■セイフィ・オクタイ氏は話せず
ハジ・ベクタシュ・ヴェリ追悼式典、ならびに文化芸術の催しは、10時半に始まった。元法務大臣のセイフィ・オクタイ氏は賞を受け取るために演壇に上がって演説を始めると、ハジ・ベクタシュ郡役所の前に集まったグループが、「殺人者は責任をとれ。トルコは政教分離の国であり、政教分離であり続ける」というシュプレヒコールをあげ、「大統領、あなたはこの場にふさわしくない」と書いた横断幕を広げた。
同じグループが大声と口笛で抗議を継続すると、セイフィ・オクタイ氏は「話すことは不可能だ」と言って、演壇から降りた。この時、ハジ・ベクタシュ郡役所のアリ・ルザー・セルマンパクオール郡長がグループのそばに行った。郡長に対しても抗議する人々に対し、「アタテュルク主義者はここに、分裂主義者は外へ出なさい」と叫んだ。

■ギュナイ文化大臣、抗議の声の中、演壇へ
抗議が続く中、不快感を露にする声を浴びながら演壇にあがった文化観光省のエルトゥールル・ギュナイ大臣は、「ベラート・カンディルの日に、有名な思想家の追悼式典でハジ・ベクタシュ・ヴェリにあやかろうとやってきました。ハジ・ベクタシュはわれわれのためにアナトリアに国をつくってくれました。アナトリア文化の基盤をつくってくれました。今日、人類が求める普遍性について指摘しました。私たちは信じる者、信じない者の区別はしません。みな平等でありひとつであると考え、すべての差別をなくそうと私たちはしています。信教による差別をすることなく皆、ひとつであり、一緒であると私たちは考えています」と語った。

■ギュル大統領に対しても抗議
式典の最後の講演者だったギュル大統領の名前がアナウンスされると、100人ほどのグループの抗議が続いた。抗議する声や口笛、そして「トルコは政教分離の国だ」というシュプレヒコールの中、演壇にのぼったギュル大統領は、演説を「親愛なる国民の皆さん、そしてハジ・ベクタシュ・ヴェリの親友の皆さん」と呼びかけて始めた。この時、抗議団体は、会場の外に連れ出された。

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( 翻訳者:山下王世 )
( 記事ID:14510 )