イスタンブル市民は大迷惑―アフマディネジャードのトルコ訪問
2008年08月17日付 Hurriyet 紙
イランのアフマディネジャード大統領がイスタンブルに来る日程は前もってわかっていたが、何百万ものイスタンブル市民には知らされていなかった。来賓の大統領が到着する日には市内の主要な幹線道路が完璧に通行止めとなり、さらに歩行者さえも足止めされた。人々は2日間、不便な生活を余儀なくされた。ムアッメル・ギュレル知事は、アフマディネジャード大統領を見送った後、「親愛なるイスタンブル市民がこれを、理解をもって受け止めてくれるようお願いする」と述べた。しかしそれをイスタンブル市民は誰も理解をもって受け止めなかった。
イスタンブルのムアッメル・ギュレル知事は、この訪問が警戒を要しリスクを含むことを考慮すると、イスタンブルの警戒が最高レベルでなされることが必要であると説明し、「親愛なるイスタンブル市民がこれを、理解をもって受け止めてくれるようお願いする」と述べた。
ギュレル知事は、イランのアフマディネジャード大統領を見送った後、新聞記者たちに2日間の訪問に関してイスタンブルでとられた警戒態勢に関する説明を行った。
ギュレル知事は、来賓の大統領の訪問時にセキュリティと交通対策が最も高いレベルでとられたと述べ、最初の日に、空港で別の要因も加わって警戒態勢がよりしっかりととられ、今日(16日)はそれに比べ低いレベルで実施されたと述べた。
ギュレル知事は、イスタンブルの日常生活に不都合が生じること、このことを自分たちも分かっていると述べ、次のように話した。
「この訪問が警戒を要しリスクを含むことを考慮すると、これらの警戒が最も高いレベルで実施されることが必要だった。しかしこのような訪問でおそらく否定的な意見や、さらなる不便が予想されるため、親愛なるイスタンブル市民たちがこれを、理解をもって受け入れてくれることをお願いする。とても危険で警戒を要するような今回の訪問である・・・我々が入手した情報でも、今回の訪問は非常に重要で、最高レベルの警戒がとられる必要があることを示している。こうした警戒態勢をとらざるを得なかったのだ」
■5000人の警察官
ギュレル知事はイスタンブル市民の見せた理解に感謝し、「昨日と今日、野外で任務を遂行した警察官は5000人だけだった。ほかの者たちも警戒しながら本来の職務を遂行した」と話した。
「イスタンブル市民に、警備に当たる者たちの任務を無駄にしないようにお願いする。警官らのここでの任務を妨げないようにしましょう」とも述べた。
ギュレル知事は、ある新聞記者の「アフマディネジャード大統領と随行団がヘリコプターで移動する」という声もあるが、という質問に対し、この問題は外務省が以前から調整していた問題であると述べた。
ギュレル知事は、イスタンブルにおいてこういった賓客が空港にヘリコプターで、もしくは船舶で送迎されることについて、今後議論されうる問題であることし、しかし訪問では賓客だけでなく、随行団もともに来るのだと述べた。
ギュレル知事は、このような賓客と随行団の生命の安全が政府の立場からは最も重要であることを強調し、このために必要なことが行われたと述べた。
ある新聞記者の「訪問をどのように評価していますか?」という質問についてもギュレル知事は、会談に参加した人たちから得た印象によると、この訪問は成功だったと思うと述べた。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:14512 )