ニュースサイト「アレフ」がフィルタリングの対象に
2008年08月13日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】インターネット・ニュースサイト「アレフ」は、法律担当副大統領の告訴を受けて出された「政府関係者・メディア特別検察庁」の指示によりフィルタリングの対象となった。

 ISNAの報道によれば、法律担当副大統領の申し立てにより、ニュースサイト「アレフ」の運営者に対する訴状が政府関係者・メディア特別検察庁に提出され、現在その調査が行われているところである。その結果、本件の調査を担当する予審判事の指示により、ニュースサイト「アレフ」は活動中止となったという。

 同サイトは政界でも国会調査センター所長のアフマド・タヴァッコリー議員に近いサイトとして知られており、ここ数日間、アリー・コルダーン内相の学歴証書をめぐる記事を掲載していた。

 このような事態を受ける形で、法律・国会担当副大統領は記者団に、「そのような事実はない。一部の人間がそのような誹謗中傷を行っているというのが実際であり、これとの関連で司法当局に告訴が行われた」と述べた。

 閣議に出席したモハンマドレザー・ラヒーミー副大統領はその傍らで、「誹謗中傷を行った者たちはオックスフォード大学に照会したと主張しているが、彼らが話していることには誤りがある。彼らは裁判所に自らの証拠書類を提出すべきである」と付け加えた。

 告訴の対象について質された同大統領顧問は、ニュースサイト「アレフ」の名を挙げた。

 アフマド・タヴァッコリー議員は、ファールス通信とのインタビューの中でニュースサイト「アレフ」がフィルタリングの対象となったことについて、「ニュースサイト「アレフ」のフィルタリングは、不法かつ自由の原則に反する行為である。このような行為によって我々の正義と自由の獲得に向けた闘争がくじかれることはないだろう」と述べた。

 同議員はさらに、「今回の行為は、政府の偏狭な視野、テヘラン検察当局の無責任体質及び不法行為の象徴である」と付け加えた。

 テヘラン選出の同国会議員は、「出版法によれば、インターネット上の出版活動は出版法に基づき行われる。いかなる地位にある者もサイトへの告訴に関する調査以前に、インターネット上の出版物をはじめとする出版活動に対して停止命令を下すことはできない。ただしシーア派最高権威に対する誹謗中傷のようなケースはその例外とされる」と語った。

 アフマド・タヴァッコリー議員は、「ニュースサイト「アレフ」はここ数日間、事実を明らかにするためのプロフェッショナルな行動として、コルダーン氏の法学博士号証書に関する調査を行っていた。その証拠書類もサイト上で公開してきた」と指摘した。

 留意すべきは、昨日(8月12日)21時30分まで同サイトへのアクセスは可能であったことである。同サイトにフィルタリングをかけられた形跡は見当たらなかった。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(内相の学歴詐称疑惑浮上:国会議長、学位証書の調査を指示)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:14515 )