トルコ系諸国の元首が集まる会議、また延期
2008年08月19日付 Zaman 紙

トルコ系諸国の元首が一堂に会する会議がまた延期された。9月5日にアゼルバイジャンの首都バクーで行われる予定のトップ会談は、各元首の予定が合わないという理由でまた持ち越された。
アゼルバイジャンは9月初旬にトルコ系諸国の元首が2年ぶりに集まるため準備を行っていた。しかし、9月5日に行われることになっていた会議に、カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領の予定に変更があり参加できなくなったことで、「トルコ系諸国」の元首の会議は延期された。情報筋によると、9月5日の会議にウズベキスタンのイスラム・カリモフ大統領も参加できないもようである。

ソヴィエト連邦崩壊後に独立を勝ち取った「トルコ系諸国」とトルコ共和国は、当時のトュルグト・オザル大統領が第一歩を踏み出してくれたおかげで、1992年に初めて一堂に会した。2006年11月の会議はトルコが主催国となった。しかしトルコメニスタンからは大使級の人物が派遣された一方、ウズベキスタンからは誰も会議に出席しなかった。2006年のアンタリヤでの会議は5年ぶりに開催され、会議の日程は何度か変更された。

■コーカサス連合のためにバクーへ行く
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、ロシアとグルジアの後に今回アゼルバイジャンへ向かった。エルドアン首相は明日(20日)アゼルバイジャンの首都バクーへ日帰りで訪問する。アゼルバイジャンのイフラム・アリイェフ首相と会談するエルドアン首相の最重要課題は、グルジスタンで勃発した紛争の後にトルコ政府が唱えた「コーカサスの安定と協力のプラットフォーム」である。さらにバクー-トビリシ-ジェイハンのパイプラインも扱われる議題である。グルジア・ロシア間の紛争後活動を開始したトルコは、この地域で「コーカサスの安定と協力のプラットフォーム」を設立するため着手した。先週の半ばに休暇を途中で切り上げ、モスクワとトビリシに向かったエルドアン首相は、ロシアのメドヴェージェフ大統領、プーチン首相、グルジアのミハイル・サアカシュヴィリ大統領と会談した。「コーカサスの安定と協力のプラットフォーム」案を発表したトルコ政府は、トルコ、ロシア、アゼルバイジャン、グルジア、アルメニアからなる、経済活動に比重を置いた連合を構想している。しかしアルメニアが連合の中に含まれることでアゼルバイジャンがどのような発言をするかが注目される。

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:14525 )