議員200名、副大統領の罷免を要求
2008年08月14日付 Jam-e Jam 紙


【政治部】エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー文化遺産観光庁長官兼副大統領は、イスラエル人との友好関係に関する逸脱した発言が原因で、議会に召喚された。しかし同長官の容認し難い答弁では、議員たちを納得させることはできなかった。

 一政府当局者の口からこのような弁明が発せられたことに対し、一部議員らは反発、議員200名が副大統領の態度を厳しく非難し、彼には副大統領たる資格がないとする声明を発表する事態となった。

 議員たちは議会の壇上で読み上げられたこの声明の中で、次のように発表した。「イスラーム共和国の政治原則に反し、かつ偉大なるイマーム〔・ホメイニー〕と〔ハーメネイー〕革命最高指導者の姿勢に明らかに違背する驚くべき発言を、副大統領であるラヒーム・マシャーイー氏が一度目に述べたときには、副大統領は一政治的過ちを犯しただけであり、容赦・黙認しうると思われた。しかし同様の内容が『何度でも、これまで以上に力を込めて言おう』というような言葉で繰り返されたとき、イラン・イスラーム共和国外交の最重要問題の一つに許し難い逸脱があることを知らせる、体制への深刻な警鐘が鳴らされた〔ことを、われわれは理解した〕」。

 この声明はまた、我々は全ての国民及び大多数の国と友人であるが、イスラエルという名の《領土》については正式なものとして認めてはいないとした上で、次のように述べている。「もしマシャーイー氏が、彼自身が《イスラエルの人々》と呼ぶ者たちこそ、抑圧された流浪の民パレスチナ人の家の占領者であり、数多くのパレスチナ人の男女・子どもたちを地下牢のような場所で拷問にかけている当の本人であるという政治的知識を持たないのであれば、彼には副大統領という立場でこのような卑しむべき態度をとる権利はなく、そもそも彼がこのような責任を担う資格もないのである」。

 この声明は最後に、マシャーイー長官の遺憾な態度を指弾しつつ、同長官への非難と厳粛な対処を大統領に求めた。

〔中略〕

文化委員会、マシャーイー氏と会合

 エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー氏は自身の発言が原因で、午前7時から8時30分まで文化委員会委員との会合に出席し、自らの発言について釈明することとなった。

 文化委員会のアリー・モタッハリー委員が、残念ながら副大統領の釈明は納得のいくものではなかったと述べ、「彼は依然としてイスラエルの人々との友好を主張している」と強調したように、明らかに今回の弁明では議員たちを納得させることはできなかったようだ。

 アリー・モタッハリー氏は、マシャーイー氏に関して委員会で何らかの決定を下すことになっていると述べつつ、「我々は実のところ、彼をどうすべきか分からない」と困惑を隠さない。

 国会運営理事会スポークスマンのモフセン・クーフキャン氏も、マシャーイー氏の発言は容認し難いものであると強調した。

 さらにテヘラン選出のアフマド・タヴァッコリー議員も、ラヒーム・マシャーイー氏の辞職を求めている。

〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:14526 )