羊飼いが携帯電話をもつようになり、森林火災が減少
2008年08月22日付 Zaman 紙

携帯電話サービスエリアの拡大と羊飼いが携帯電話を所持し始めたことが、森林火災の減少に貢献している。

 自分たちの土地を良く知る羊飼いからの通報が、延焼前の消火に大きく役立っている。アンタリヤ史上、最も大きな火災を電話による通報で知ったと語る森林局局長のレジェプ・カシャン氏は、情報伝達手段の増加に伴って、焼失する森林面積が減ったと述べた。羊飼いからの通報が一番多いと述べるカシャン氏は、ずっと放牧地を回っている羊飼いらが、火災についても情報を提供してくれていると述べた。カシャン氏は、「羊飼いが場所を説明してくれ、どの道を進めば良いかを教えてくれる。火災の場所を示してくれるのだ」と話した。

 フェティエ森林局局長のレシャット・トゥンチ氏も、国民が森林火災について意識を高め始めていると説明する。トゥンチ氏は、火災は最初の一時間でその勢いを抑えると、大きな被害を生むことなく消火されることに注目している。レシャット・トゥンチ氏はフェティエと周辺地域の60名の羊飼いが携帯電話契約をしており、トゥンチ氏の電話番号も彼らに伝えてあると話す。羊飼いらとの連絡システムがあるお陰で、フェティエでも森林火災で焼失する面積が大幅に減少した。フェティエ森林局の管轄地区では昨年21.4ヘクタールが焼失したが、2008年には4.1ヘクタールに減少した。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:14548 )