イスラエル首相の原則合意案をパレスチナ側が拒否
2008年08月13日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ パレスチナ大統領府とハマース、原則合意を拒否
■ オルメルト提案はエルサレムを無視し、帰還権を拒否する内容

2008年08月13日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ナザレ、ラーマッラー、ガザ:本紙ワリード・アワド】

パレスチナ大統領府とハマースは、イスラエルのエフード・オルメルト首相がパレスチナのマフムード・アッバース大統領に提示した合意案を拒絶した。この合意案はエルサレム問題と帰還権を無視する内容となっており、安全保障ラインで結ばれたガザ地区とヨルダン川西岸地区でのパレスチナ国家建設を謳っている。

パレスチナ大統領府のナビール・アブールダイナ報道官は昨日(12日)火曜日に出した声明で、「イスラエル首相が提出したとハアレツ紙が報じた提案は、パレスチナ国民にとっても、アラブ国民にとっても、また国際的にも不当であるため受け入れがたい」と語った。そしてアブールダイナ報道官は、「パレスチナ側としては、地理的に一続きで首都をエルサレムとし、入植地の無い、1967年6月4日〔=第三次中東戦争開戦の前日〕時点での境界内に建設されるパレスチナ国家しか受け入れない」と語った。

同報道官はまた、「この提案はイスラエル側が真剣ではなく、二国家建設という考えを回避し、時間稼ぎしようとしているという事実を証明している」との見方を明らかにした。そして、「アナポリス会議での合意内容は、土地の等価交換という相互理解を前提に、まず入植を凍結したのちに67年に占領された領域に国家を作ると完全に明記している」と指摘して、「公正な和平は、パレスチナ、アラブ、また国際社会において確約された原則の上にのみ実現される」と強調した。

これ以前にハマースのサーミー・アブーズフリー報道官は、「我々はパレスチナ人の権利を侵害する可能性があり、我々の領土の一部に対してでも占領を法的に認めることになるようないかなる提案も拒否する」と語っていた。同報道官は「この提案はいまだ報道段階にすぎない」と見つつも、「この提案の目指すところはパレスチナ人民の基本的権利、特に帰還と占領下エルサレムに関する権利の侵害である」とみなした。同報道官はイスラエルがヨルダン川西岸地区から撤退する可能性を疑っており、「シオニストには、ヨルダン川西岸から撤退する意思は微塵もない」と語った。

イスラエルのハアレツ紙は昨日、オルメルト首相がアッバース大統領に原則合意に関する詳細な提案を渡したと報じていた。(後略)

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( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:14567 )