イスラエル、パレスチナ人収監者200人の釈放を決定、米と最新レーダー・システム設置で合意する一方、将来のパレスチナ国家の非武装・非同盟を要求
2008年08月18日付 Al-Ahram 紙

■ イスラエル、パレスチナ人収監者200人の釈放を決定
■ アメリカの最新鋭レーダー・システムがネゲブに設置されることでイスラエルの監視能力が3倍に
■ 最終的治安措置へのイスラエル側の条件は、「非武装・非軍事同盟のパレスチナ国家」

2008年08月18日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルハウル、イスラエル:諸通信社】

 イスラエル政府は昨日(17日)、和平の推進を目的に、パレスチナ人収監者およそ200名の釈放を決定した。しかしあるイスラエル高官は、イスラエル人犠牲者の家族がそれら収監者たちの氏名に反対する可能性があると指摘する。

 イスラエル・ラジオの報道では、釈放される中には1993年のオスロ合意以前にイスラエル人を死傷させるに至った複数の作戦の実行犯が2~5人、含まれているという。この決定には16人の閣僚が賛成し、4人が反対、結果賛成多数で承認された。

 エフード・オルメルト首相の報道官を務めるマーク・レゲブ氏は、「この決定はアッバース大統領との信頼関係を構築して、パレスチナ内部の穏健派を強化することを目的としている」と述べて、今回の釈放が和平プロセスを強化する一助となることへの期待を表明した。

パレスチナ自治政府は200名のパレスチナ人を釈放するというイスラエル政府の発表を歓迎しつつも、人数が不十分だとみており、パレスチナ大統領府のナビール・アブールダイナ報道官は、「今回のステップは正しい方向に向かっている」と評した。

(中略)

 他方、イスラエルは最近になって、パレスチナ領の最終的地位に関する将来合意の枠組みで実施されることを要求している治安措置を記した文書をアメリカ側に渡した。イスラエルからの要求の中には、パレスチナが他国と軍事同盟を結ぶことを禁じること、イスラエル軍部隊がヨルダン川沿いに駐留を続けること、国境の出入り口にイスラエルが駐在することなどが含まれているという。

 またイスラエルのハアレツ紙は、イスラエルとアメリカが最新鋭レーダー・システムの配備に関する合意を締結したと報じた。ネゲブ沙漠に設置されるこのシステムは、米軍の人員によって操作されて、ミサイルの早期警戒を目的とするという。ハアレツ紙によれば、この新システムによってミサイルを監視し、その身元を特定する能力が、現在使用されているシステムに比べて三倍に向上するという。

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:14569 )