ゴレスターン国立公園の森林火災、未だ続く
2008年08月26日付 Jam-e Jam 紙


【地方部】自然の四大元素の一つである「風」がもう一つの四大元素、すなわち「火」の手助けをしており、〔イラン北部〕ゴレスターン地方の森林火災の消火作業は依然として成果を上げていない。

 (モルダード月26日〔8月16日〕の)火災発生から最初の数日間、ゴレスターン災害対策本部の当局者はこの火災の拡大は防がれていると発表していた。しかしメフル通信とのインタビューでのこの当局者の話とは反対に、この火災は依然として続いており、ゴレスターン国立公園に多大な被害をもたらしている。このような中で強風も火災を助長する一因となっている。

 ゴレスターン州災害対策本部長はISNA〔イラン学生通信〕とのインタビューで、空挺部隊及び革命防衛隊陸軍からそれぞれヘリコプター2機が現地へ派遣されたと発表した。

 環境庁のデラーヴァル・ナジャフィー自然環境・生物多様性担当次官はしかし、ゴレスターン国立公園の火災の進行は抑えられているとしながらも、ISNAに対して次のように語った。「それと同時に、空気の乾燥と強風を考えると、この国立公園は依然として危険にさらされている」。

 彼は、ゴレスターン国立公園の約100ヘクタールがこの火災によって焼失することが予想されると述べ、次のように付け加えた。「残念なことに、様々な調整が行われたものの、火災を食い止めるために現地へ派遣された4機のヘリコプターは48時間遅れて現地に到着した。現在活動中なのは、そのうち3機にすぎない」。

 ナジャフィー次官は、国の災害対策本部の活動を批判し、「環境庁は消火設備やヘリコプターを保有していない。これらの地域での消火作業を担うのはわれわれではなく、災害対策本部の任務だからだ」と指摘している。

 最も古い国立公園の一つであり、かつイランで初めてユネスコ世界遺産リストに〔暫定的に〕登録された公園での火災発生から9日、消火隊の懸命の努力にもかかわらず、強風のために消火活動は一向に成果を上げていない。そればかりか、この公園が置かれた状況は危機的なものにすらなっている。ゴレスターン国立公園はカスピ海森林地帯の端に位置している。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:14579 )