マシャーイー「私は辞めない。訴えも起こす」
2008年08月24日付 E'temad-e Melli 紙

マシャーイー文化遺産観光庁長官の発言に抗議する人々の長官辞任への期待がふくらむ中、マシャーイーはいまだ同庁での職務続行にこだわりを見せている。

 いうまでもなく、国会議員らは長官発言に抗議する議員〔の数〕に比例する形で、抗議の声を上げるための「武器」をより強力なものにすることができる。議員らはマシャーイーが辞任しない場合には、大統領を議会に呼び、説明を求めることができるのである。

 国会運営委員会の委員でテヘラン選出のハサン・ガフーリーファルド議員は、国会、宗教指導者、及びシーア派最高権威らはいずれもマシャーイーの発言に抗議しており、彼の更迭を望んでいると述べた上で、「もしこれが実現しなければ、一部の議員らが大統領に国会の場で説明を求めることになるであろう。ただ私はそうならないことを望んでいる。というのも革命以来、そのような前例はないからだ。本問題の簡単な解決法は、マシャーイー更迭の英断を大統領が下すことだ。我々はこの問題を長引かせたくはない」と語った。

 さらに同議員は、「マシャーイーへの対応として、200名の国会議員が大統領宛ての書簡に署名し、マシャーイー発言に対して抗議を行った。国会でのこのような意見の一致は極めて珍しい。国会には様々な政治的傾向を有する議員がいるということを考えれば、国会内に存在するすべての傾向が〔違いを超えて〕大統領に明確な対処を求めているということを意味しよう。一部には、マシャーイー更迭を強く望む向きもある」と付け加えた。

 このような抗議にも拘わらず、マシャーイーは依然として自らの仕事を続行すると公言し、「ここ数日間誤った記事で自分を厳しく攻撃しようとしているマスコミに対し、不服を申し立てるつもりだ」と語っている。

(中略)

 マシャーイーはまた、文化遺産観光庁での仕事を続けると強調しつつ、大統領出席のもと自らの更迭を話し合うための会議が行われたとの情報を否定、自身を攻撃しようとするメディアのでっちあげだとの見方を示した。

 アブドッレザー・シェイホルエスラーミー〔大統領府長官〕もマシャーイー辞任に関して「私が知る限り、同氏の辞任ないしは解任の可能性は薄い」と語っている。

 その一方で、依然としてマシャーイー発言に対する抗議や同氏の更迭を求める声が絶えない。一部の金曜礼拝導師らも〔先週〕金曜日、マシャーイーの発言に対する抗議の声が上がっている。

 全国大学最高指導者代理人協会の代表を務めるモハンマディヤーンは、第9回全国独立学生イスラーム協会連盟年次会議の開会式で、イスラエルという名の国民は存在しないと強調した上で、「一部の強奪者らがナイル河からユーフラテス河までを奪取せんと集結している。我々はこんな連中とは、友達でもなければ、いかなる関係もない」と述べた。

 同代表は自らの講演の終わりで、不信仰者(カーフィル)と正しい信仰の徒(ムウミン)の間に区別はないと語るものは、全く誤った発言をしていると強調しつつ、「不信仰者は真理(神)に抗う頑迷固陋な敵である。我々は彼らと交わることはなく、完全に一線を画している」とも語った。

 マシャーイーへの抗議と辞職要求が続く中、文化遺産庁の一部高官や職員らはマシャーイー支持に立ち上がり、支持表明のための署名活動を行っている。

 文化遺産観光庁のHPによると、同庁の職員らは大統領に宛てた書簡の中で、国民遺産として登録されている同庁の庁舎に対して襲撃があったことに遺憾の意を表した上で、ラヒーム=マシャーイーに対する大統領の支持を求めた。

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:14589 )