最高裁判所、名誉殺人に減刑措置
2008年08月29日付 Yeni Safak 紙

最高裁判所は、名誉殺人罪が「家族会議による決定」により犯されたことを証明する条件を付した。これが証明されなければ、容疑者は「名誉殺人」による処罰を受けず、そして罪は軽くなる。この決定は、「名誉殺人を決定させた者を無罪にする」として批判されている。

最高裁判所第一刑事法廷は、名誉殺人罪(の判断)にあたり、「 家族会議による決定」が得られていることを条件とすることにした。最高裁のこの決定により 「家族会議」で下した決定後に殺人が起きたことが証明されなければ、容疑者は「名誉(殺人)」罪には問われず、罪は軽くなる。

最高裁判所は下した決定の中で、「兄弟、子ども、妊娠していることがわかっていた被害者に対して犯された殺人罪が、家族会議で下された決定の結果、行われたものであることを示す、確実で信頼できる証拠がなく、そのため罪が風習を動機として行われたとはいえないと分かった場合、トルコ刑法第5237条の82/1- d-e-f項に代わり、82/1-d-k項に従って判決を下さなくてもよい」との見解を明らかにした。

最高裁判所が下したこの決定を受け、名誉殺人罪(の判断)にあたり「家族会議」で決定されたという条件が求められることになる。名誉殺人に関して行われる取調べの後、「家族会議」で決定されたことが証明されれば、これを決定させた者たちは名誉殺人罪で判決を言い渡される。「家族会議」で決定されたことが証明されない場合には、殺人を決定させた人たちを無罪放免にする道が開かれる。

■殺人を決定させた者に有利に
最高裁判所第一刑事法廷の決定を批判した同法廷の委員であるサーリフ・ゼキー・イスケンデルは、「名誉殺人に適応される法律が機能不全に陥ってしまう」と述べた。イスケンデル委員は、この決定のために名誉殺人を決定させた者たちを無罪にする可能性についても明らかにした。最高裁判所のサーリフ・ゼキー・イスケンデル委員は、最高裁判所が下したこの決定が定着しないことと、原理原則からのまっとうな批判を取り入れることを期待すると述べた。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:14600 )