弁護士から寄付者に呼びかけ、 「訴訟を起こしなさい」
2008年09月06日付 Milliyet 紙
ドイツでの最大の寄付スキャンダルの余波が続く中、デニズ・フェネリ・e.Vの、没収された4142万3千ユーロ(約62億9千万円)は、寄付者たちが訴訟を起こさなかった場合、クズル・ハチュ・オーガニゼーションと、ドイツ財務省にとどまることが明らかとなった。
ドイツで弁護士をしているサバハト・ギュルブズ氏は、デニズ・フェネリ・e.Vへ寄付を行った人たちが皆で集団訴訟を起こす可能性があること、この訴訟が始まればすべての寄付者の寄付金は取り戻しうると述べた。ギュルブズ氏は、デニズ・フェネリ・e.Vのいくつかの銀行口座にあるお金と、三人の被告、メフメト・ギュルハン、メフメト・タシュカンとフィルデヴスィ・エルミシュの資産に仮押さえ処分がなされたと語り、ドイツ財務省は容疑者のトルコにある資産には手をつけられないこと、ただし寄付者が訴訟を起こせばトルコにある資産にも手が出せるであろうことを強調した。
さらにギュルブズ氏はこう続けた。「私は被害者を支援する準備ができています。彼らの弁護料は最低料金にします。お金をとるつもりはありませんでしたが、ドイツの法律ではそれは認められないのです。この裁判の何百万ユーロものお金が、クズル・ハチュへ、そしてドイツ財務省にわたるのを黙って見過ごすのはやめようじゃありませんか。このお金の持ち主はトルコ国民なのです。貧しい人々へ送られるはずのお金を、再び彼らが受け取れるようにしましょう。寄付者は私に(寄付金の)郵便為替の領収書を送ってください。代理人にならせてください。それで十分です」
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( 翻訳者:杉田直子 )
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