イラン大統領と中国国家主席が会談:両国間の長期的関係強化を強調
2008年09月07日付 Jam-e Jam 紙
【政治部】2008パラリンピック開会式に参加するため北京入りしていたアフマディーネジャード大統領は、中国人民国民会議場で胡錦濤国家主席と会談した。
イランと中国の両首脳は協議の中で、両国関係は強固で戦略的なものであるとの認識を示し、両国ならびに両国民は互いに友人かつ相補的関係にあるとした上で、二国間の、さらには地域的・世界的視点からの協力関係のこれまで以上の発展を呼びかけた。
イラン国営通信が伝えたところによると、アフマディーネジャード大統領と胡錦濤国家主席は協議の中で、近年のイラン―中国間の貿易・経済交流が300億ドルを記録する勢いであることに歓迎の意思を表明した上で、イラン・中国間の経済関係の規模は一層拡大しつつあると強調し、両国の協力関係に関する合同委員会を近い将来に開くことで合意した。
アフマディーネジャード大統領はイランと中国両国・両国民が多くの共通性を有していることに触れて、以下のように述べた。「策定された計画によれば、二国間の貿易・経済交流の規模は、イラン暦1386年(西暦2007/8年)の200億ドルから1387年(西暦2008/9年)には300億ドルに達するだろう」。
アフマディーネジャード大統領は、中国の発展はイランの発展であり、イランの発展は中国の発展であるとした上で、以下のように述べた。「二つの国、二つの国民は友人であり相補的関係にある。イラン・イスラーム共和国は中国との関係を戦略的かつ長期的に見ている」。
イラン・イスラーム共和国大統領は、イランが正式メンバーとして上海協力機構に加盟することに対して、中国が前向きな見解を示していることに歓迎の意思を表明した上で、「イラン・イスラーム共和国は上海協力機構との協力拡大を決意している。これはこの地域のすべての国にとって利益となることだ」と強調した。
アフマディーネジャード大統領はまた、イラン核問題に関して中国が取っている建設的な立場に感謝の意を表明した上で、以下のように語った。「イランの核活動は平和目的であり、この問題に対するアメリカの対応は完全に政治的である。時間の経過とともに、自分たちの意思をイラン・イスラーム共和国に押し付けることは不可能であることを世界は理解したはずだ」。
〔中略〕
他方、胡錦濤国家主席は、上海協力機構への正式加盟へ向けたイランの提案を歓迎した上で、この提案についてさらに検討するための専門委員会が立ち上げられたことや、同機構の加盟各国との協議が開始されたことを明らかにした。
中国国家主席は、中国は核の平和的エネルギー利用に対するイラン人の権利を常に支持してきたことに触れて、「中国側は常に、イランの核問題は対話を通じて平和裏に解決できるものだと〔西側諸国に〕指摘してきた」と語った。
胡錦濤国家主席は核問題をめぐる国際社会の雰囲気はイラン国民の願望や要求に味方しているとした上で、「中国は核問題交渉を可及的速やかに始めなければいけないと確信している」とも述べた。
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( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:14684 )