アメリカ発の世界金融危機、「エジプト市場への影響はない」
2008年09月17日付 Al-Ahram 紙
■ アメリカ不動産危機の波及により世界中で二日連続株価が下落
■ エジプト証券取引所では4.7%下落、ダウ平均は500ポイント安
■ 通貨供給に各国中央銀行、数千億ドルを投入
2008年09月17日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ニューヨーク、ワシントンD.C、各国の首都】
アメリカで4番目の規模の投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻とメリル・リンチのバンク・オブ・アメリカへの売却の負の影響により昨日、2日連続で世界金融市場で下落の波が続いた。
アジア、ヨーロッパ、ラテン・アメリカで株価指数が3~5%後退する中、世界最大の保険会社でありながら、この1年で93%以上株価を下げているアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)を破産の危機から救済するため、アメリカ銀行当局が集中的努力を行っている。
昨日の取引でアラブ株は粘り強さを見せ、サウジアラビアの金融市場指数は0.5%安、ドバイ証券取引所は2.22%安、カタール証券取引所指数は0.5%安、クウェートとアブダビの証券取引所はわずかに持ち返した。
地元エジプトの証券取引所指数は世界市場危機の影響により4.7%後退し、7182.74ポイントで取引を終了、取引量は10億エジプト・ポンドを超え、上場全153銘柄のうち141銘柄の株価が下落した。
エジプトの銀行家らは「エジプトの銀行とリーマン・ブラザーズとの間にはいかなる取引もない」と断言し、ナショナルバンク・オブ・エジプトのターリク・アーミル総裁は、「エジプトの銀行は特に不動産金融に関して厳しい規制を設けており、世界金融危機の影響は受けていない」と語った。
(後略)
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( 翻訳者:梶田知子 )
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