ギュル大統領、国連でコーカサス・プラットフォームを強く主張
2008年09月24日付 Milliyet 紙
アブドゥッラー・ギュル大統領は、昨日(23日)国連の第63回総会開会式で行ったスピーチの中で、「コーカサス協力および安定プラットフォーム」の提案およびキプロス問題に多くの時間を割く一方で、トルコの安全保障理事会入りのために総会で支持を求めた。
総会の開会式で8番目に話したギュル大統領は、トルコの発展途上国に対する開発・保健・教育・農業の各プロジェクトを議題とし、「トルコは貢献を高めるドナー(提供)国として国際社会によって認識されている」と述べた。
■ 「プラットフォームにチャンスを」
ギュル大統領は、スピーチの中でコーカサスにおける危機を端に発して議論されている「コーカサス協力および安定プラットフォーム(KIIP)」の提案に多くの時間を割いて言及し、次のように述べた。
「私自身の、隣国アルメニアやアゼルバイジャンへの訪問、およびエルドアン首相のロシア連邦やグルジアへの訪問から得た印象では、全関係国がこの考えに好意的であり、この試みを成功に導くことを願っている。」
ギュル大統領は、「コーカサス協力および安定プラットフォーム」が領土の保全の上でカラバフ地域も含んだ現在の不協和音の解決に貢献しうるとの言葉を付け加えた。
ギュル大統領は、(トルコの協力の下での)イスラエル―シリアの間接会談のプロセスにも話題を向け、中東地域に関する集団的調整を形成しうる仕組み(の構築)を再度事案とした。
■ 「孤立を終わらすよう」
ギュル大統領は、キプロスでの北の孤立が終わる時期が年来訪れているとし、等しい地位を有する2つの国家からなる新しい連邦国家成立のプロセスを、トルコは大いに支援していると強調した。
同大統領のスピーチの後、アフリカ諸国の代表が祝辞のため舞台の袖に居並んだことが報じられた。ギュル大統領とアリ・ババジャン外相は、総会の後パキスタン大統領のアシフ・アリー・ザルダーリと会談した。
参考
http://www.un.org/ga/63/generaldebate/turkey.shtml
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( 翻訳者:栗林尚美 )
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