アルメニア、アゼルバイジャン、トルコ3外相会談―問題解決への一歩
2008年09月28日付 Milliyet 紙
ニューヨークを訪れているアリ・ババジャン外相は、アルメニア・アゼルバイジャンの両外相と一堂に会した。3カ国の外相会談で「この地域の問題をともに解決する」というメッセージを出した。
国連総会のためニューヨークを訪れたトルコ、アゼルバイジャン、アルメニアの外務大臣による、3カ国外相会談が行われ、「問題をともに解決する」というメッセージが出された。
会談はまずアリ・ババジャン・トルコ外相とエドワルド・ナルバンジャン・アルメニア外相の間で始まった。ナルバンジャン外相は会談に入る前にトルコの新聞記者に、「建設的な思いで来ている。この会談は関係正常化のための重要な一歩となりうる。問題解決のためなぜ1年待つ必要があるのか?今ではなぜいけないのか?」と述べた。
■45分間の会談
ナルバンジャン外相から40分遅れてエルマル・メメディヤロフ・アゼルバイジャン外相が同じサロンに入った。3人の外相は約45分間会談を行なった。外相たちは会談後の共同会見で、「互いを理解するためこの会談は重要である。この会談プロセスを今後も発展させていく。カフカス地方には大きな可能性もあれば、行なわれなければならないこともたくさんある。この会談は地域の安定にとっても大きな助けとなるだろう」と述べた。
会談に関する情報を伝える外交筋は、「地域的ではあるが、3国間での問題の解決は、この地域に新たな推進力をもたらし、この推進力が経済、政治、情報伝達、交通、エネルギー、文化、インフラなどの分野にも反映されることが期待されている」とした。
■「期待しすぎてはいけない」
会談の後CNNトルコの生放送に出演したアリ・ババジャン外相は、3人の外相がこのようなやりかたで会談の機会を持ち続けることを明らかにし、アルメニアとの2国間関係において、1年前に始まった外交官レヴェルでの会談も同様に続けると述べた。
ババジャン外相は、国境の開放やナゴルノ・カラバフといったあらゆる問題の話し合いを受け入れると述べ、「そうであっても、期待しすぎてはいけない。この地域の問題の根は非常に深いのである。第1次世界大戦まで遡るものもある。私たちはゆっくりと進めていくつもりである。話し合うべき問題はたくさんある」と述べた。
■フィンランド外相、ババジャン外相に助けられる
ニューヨークで、国連総会のため歩行者および車両通行が規制されたある通りの通行許可を与えられなかったフィンランドのアレクサンデル・ストゥブ外相を、アリ・ババジャン外相が救った。
一昨日(26日)、歩行者の通行が規制されたある通りで、国連ビルに行こうとしたフィンランド外相は通行許可証を携帯していなかったため、ニューヨーク警察によって止められた。ストゥブ外相は、反対側の歩道にババジャン外相がいるのを見つけ「アリ、アリ」と呼びかけると、ババジャン外相とボディガードたちはストゥブ外相を連れて警察の警戒線を超えることができた。
ストゥブ外相は、ババジャン外相に「あなたは私の救世主だ」と気の利いたジョークを語り、「トルコをヨーロッパで守るための理由がもう1つ増えた」と述べた。アレクサンデル・ストゥブ外相は、欧州安保協力機構(OSCE)今期議長国としてグルジア・ロシア間の危機で調停役を請け負った国の1つであった。
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( 翻訳者:永山明子 )
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