イスラム諸国会議機構イフサンオール事務総長、ライス国務長官と会談
2008年09月29日付 Zaman 紙
イスラム諸国会議機構事務総長であるエキメレッディン・イフサンオール教授は、ニューヨークでコンドリーザ・ライス米国務長官との会談で、イスラム諸国会議機構がテロリズムを断固として拒絶・糾弾し、同時に宗教としてのイスラムに敬意が払われることを期待していることを述べた。
イフサンオールイスラム諸国会議機構事務総長がライス国務長官と行った非公開の会談では、全体的にイスラム諸国会議機構とアメリカ合衆国との関係が取り上げられたことが明らかにされた。
この会談では、イフサンオール事務総長がライス国務長官に対し、ジョージ・W.・ブッシュ米大統領がイスラム諸国会議機構との関係を担当する特別代理人を派遣した後、アメリカとの関係に生じた前向きな進展を同機構のメンバーが正当に評価したということを伝えたことが明らかにされた。さらに同氏は、イスラム諸国会議機構の保健、教育、そして貧困との闘いに対する開発プログラムに、アメリカが援助を行う方針であることに対しても喜ばしく思っていると述べた。
会談ではイフサンオール事務総局長が、イスラム諸国会議機構の急進派との闘いと近代化を目的とした、民主主義、グッド・ガバナンス、法の優位性、人権を主張する10年間行動プランと新イスラム諸国会議機構憲章に関する説明をしたことが分かった。
ライス米国務長官もまた、イスラム諸国会議機構におけるこの傾向を評価したことが明らかにされた。そしてイフサンオール氏のリーダーシップにより国際平和や安全保障に対して、世界における寛容と相互理解の進展を目的としたイスラム諸国会議機構事務総局の貢献が増えていることをライス国務長官が特に強調したことが説明された。
ライス国務長官は会談で、アメリカ政府がイスラム世界や宗教としてのイスラムに対して深い敬意を払っていることを繰り返し述べ、またイスラム諸国会議機構と共に行われる協働事業を喜ばしく思っていることを伝えたことが明らかにされた。さらに、同氏は中東和平努力に関して楽観していること、その努力を継続するという見方もイフサンオール事務総局長と共有したことが伝えられた。
会談においてイフサンオール事務総局長は、イスラム諸国会議機構としてすべての決定においてテロリズムを糾弾していること、テロとの戦いで断固とした決意をもっていること、そしてこの罪を犯す人々を司法に突き出す必要があることを強調したことが明らかにされた。同氏は特に、自爆攻撃がイスラムでは禁止されていることや、このような攻撃は決して正当化されることはできないとライス国務長官に伝えた。さらに同氏は、イスラム諸国会議機構として、中東問題においてアメリカ政府とある種の政治問題で見解の不一致があるにも関わらず、ブッシュ大統領、特にライス国務長官のパレスチナ問題に対する公正かつ恒久的な解決策を模索する努力を正当に評価していると述べた。
イフサンオール氏は会談で、イスラムフォビア問題も話題に取り上げた。そしてこれについてはライス国務長官に、イスラム諸国会議機構の国々として、イスラムフォビアに対し国際法の枠組みでイスラム諸国を守らなくてはならないこと、しかしイスラムに対する『尊重と自己防衛』のキャンペーンは決して表現の自由の権利を侵害する、または他の宗教を中傷するものではないと述べた。
イフサンオール氏は会談において、アメリカの異なる信条や人種に属する集団の権利が法により保障され、完全な調和の中で享受されていることが本当の民主主義であるとも述べたことが分かった。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:14799 )