パレスチナ当局、東エルサレムを首都としない和平合意の拒否を確認
2008年09月03日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アフマド・クレイウ:「パレスチナ指導部はエルサレムを首都として含まない合意には署名しない」
■イスラエルとの交渉が失敗した場合には一方的にパレスチナ国家樹立を宣言すると警告

2008年09月03日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ラーマッラー:本紙ワリード・アワド】

パレスチナ和平交渉団のリーダーを務めるアフマド・クレイウ氏は昨日、「1967年に占領した土地の占領終結をだらだらと先送りにするイスラエルとの和平交渉が失敗した場合、それに対抗するための多くの選択肢がパレスチナ人にはある」と断言した。

クレイウ氏はパレスチナ人の選択肢の豊富さを改めて強調し、とりわけ1967年に占領された土地に東エルサレムを首都とする独立したパレスチナ国家を樹立すると一方的に宣言する可能性に言及した。そして、イスラエルが和平プロセスの原則に反する政策を継続していることが紛争の門戸を開いているのあって、それゆえ自治政府はそうした選択肢に向かわざるを得ないと指摘した。

他方、クレイウ氏は中東和平四者委員会(=米・EU・露・国連)のトニー・ブレア特使との会談後の記者会見で、「東エルサレムをパレスチナ国家の首都として含まないいかなるイスラエルとの和平合意にもパレスチナ指導部は調印しない」と誓約し、「パレスチナ指導部はパレスチナ国家の首都として東エルサレムを諦めない」して、このことを含まないいかなる政治的合意も行わないと述べた。またクレイウ氏は、パレスチナ指導部は最終的地位問題のすべてについて延期や例外扱いを拒否することを確認し、政治的合意はエルサレムと難民問題を筆頭に、交渉にかけられたあらゆる問題を含みこむべきだと強調した。

クレイウ氏はエルサレムの東に位置するアブ・ディースにある自身の事務所で昨日、四者委員会のトニー・ブレア特使と会談し、パレスチナにおける近況と、イスラエル側との交渉が行きついた最新の事柄について議論している。
(後略)

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:14845 )