ボスフォラス海峡で150年間の夢が実現する エルドアン首相、海峡横断トンネル視察
2008年10月12日付 Yeni Safak 紙
エルドアン首相は、マルマライ・プロジェクトの最後のチューブ統合部分の門を開け、「今日、イスタンブルとトルコの、まさに148年間にわたる夢を実現しています」と述べた。エルドアン首相は、トンネルにより両大陸の鉄道網が設けられたと話した。
エルドアン首相は、ボスフォラス海峡はマルマライ・プロジェクトによりアジアとヨーロッパ間における架け橋の役割をより具体的化したとし、「単に海峡の両岸ではなく、諸大陸、諸国家、諸国民らをつないだものとなろう」と述べた。マルマライ・プロジェクトの中で、(海底に)沈められた最後のチューブの統合部分の開通式典は、ウスキュダルの乙女の塔近くのチューブ沈下作業現場で行われた。式典で演説したエルドアン首相は、「今日はイスタンブルにとって、トルコにとって、さらにヨーロッパとアジアにとって、歴史的瞬間を共有しているのです」と述べた。
■海峡通過は4分間となる。
エルドアン首相は、ボスフォラス海峡の底にトンネルを建設する構想はかなり古く、1860年に同海峡にトンネルを建設し鉄道を敷設しようという構想が練られていたことに言及し、後にもこの問題は議題となったが、この計画の実現は自分たちに委ねられたと語った。トルコ国民の名において、このような夢の実現が公正発展党政権の運命に委ねられたことを大変光栄であるとし、2012年末にマルマライ(計画)を完了させることを目標としていると話した。
エルドアン首相は、演説を以下のように続けた。「今日、イスタンブルとトルコは、まさに148年間にわたる夢を実現している。我々は、マルマライ(計画)とともに世界交通の分野で数多の初事業をおこなった。」
エルドアン首相は、マルマライ(計画)の完了に際しゲブゼーハルカル間の列車の所要時間が105分間に短縮し、目下この距離は185分間を要しているとして、計画の完了に際しては、ボスタンジューバクルキョイ間は37分間、ソーウトルチェシュメーイエニカプ間は12分間に、海峡間つまりウスキュダルースィルケジ間は4分間で移動できるようになろうと述べた。「この計画は、単にイスタンブルのみならず、ヨーロッパとアジアにとっても大きな重要性を示している。マルマライ・プロジェクトは単にゲブゼをハルカルにつなぐのではない。マルマライは、ロンドンを北京に鉄道で繋ぐプロジェクトであるという特徴があるのです」と話した。
■大陸間の鉄道網
エルドアン首相は、最新のバクー - トビリシ - カルス間の鉄道計画を開始したと説明しつつ、「これらに関する準備を整えた。ここ数ヶ月で、計画をスタートさせた。マルマライ(計画)とバクー - トビリシ - カルス(鉄道)計画も完了する暁に、北京からロンドンへ鉄道による断続的な路線が確保されたことになろう。ボスフォラス海峡は、マルマライ・プロジェクトによりアジアとヨーロッパ間の架け橋の役割をより具体的化することになろう。ボスフォラスは、単に両岸のみならず、諸大陸、諸国家、諸国民らをつないだものとなろう」と述べた。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
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