トルコとイランの両国営放送、番組放映で合意:イランの番組は「礼拝場面」が必須
2008年10月13日付 Radikal 紙
トルコ国営放送(TRT;トルコ・テレビ・ラジオ協会)とイラン国営放送の間で行われた合意により、イランのドラマと映画がTRTで放映されることになった。
先日、TRTイブラヒム・シャーヒン会長は、イラン国営放送エッザトッラー・ザルガーミー総裁をアンカラへ丁重に迎え入れた。ザルガーミー総裁は、礼拝場面のないドラマ、映画の放映を禁止する「礼拝条件」を設けた人物として知られている。
イラン国営放送(IRIB)とTRT間の最近の接近は、IRIB代表であるエッザトッラー・ザルガーミー総裁のアンカラ訪問によって強化された。ザルガーミー総裁一行は、10月10日、TRTイブラヒム・シャーヒン会長の招待によって訪れたアンカラでTRTのスタジオ等見学し、両国間のテレビ放映における歩み寄りの姿勢を評価した。テヘランタイムズ紙の報道によると、会談では、イランのテレビで放送されたドラマと映画がTRTで放映される件で合意に至った。ザルガーミー氏とシャーヒン氏は両国国営テレビ放映における協力関係を増すため、協定に署名した。
■ 共同制作を行う
この協定により、TRTとIRIBは両国で放映されているドラマと映画を交換し合う。国際分野や教育関連分野において共同機構がつくられ、共同制作実施に向け作業が進められる。ザルガーミー総裁はこの協定合意を受けて、イランで有名な詩人であるモハンマド・ホセイン・シャフリヤールの生涯を描いた「シャフリヤール」というドラマをTRTで放映することも認めた。またイランで、特に断食月に放映するため製作されたドラマ等も、近日、TRTへ進呈されることが明らかにされた。イラン一行は、文化省エルトゥール・ギュナイ大臣からも歓待された。ギュナイ大臣は、二国間の関係が発展するよう望んでいると述べた。一部民間放送局と通信社をも訪れた一行は、両国の協力関係における協定にサインをし、トルコを後にした。
■ 全ての番組が政府の管理下
ザルガーミー氏が総裁の座に就いてから最も厳しく実施したことは、イランのテレビで放映されるドラマと映画に「礼拝条件」を設けたことである。氏は2007年5月に行った決定で、「中身に礼拝場面が映されない番組のテレビ放映」を禁止した。この禁止は特に、ドラマと映画に適用される。また、子供向け番組では、子供たちにどのように礼拝が行われるのかを教える場面が写される必要があるという。イランでは全てのテレビとラジオが政府の管理下にあり、番組では宗教的要素がとても重要視される。礼拝を知らせるアザーンの時間には、番組は一時中断される。
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( 翻訳者:西山愛実 )
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