エジプト産オリーブオイルが日本マーケットに浸透?!
2008年10月05日付 Al-Ahram 紙
■ エジプトの緑色のビン、日本マーケットに浸透
2008年10月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム・ガーニム、東京:アフマド・カンディール】
オリーブの実は、世界マーケットにおけるエジプト産品の地位を取り戻す要因になりえるだろうか? また農業分野での高い利潤を求める数千の投資家を引きつける有効な牽引力になりえるだろうか?
この2つの問いの答えは、エジプト産オリーブオイルで満たされたビンの中に見つけることができる。ツタンカーメン王の絵が正面に貼られたこのビンは、世界のマーケットの中でも最も製品を選択し、高品質を追求するマーケットの1つである日本マーケットに現在、浸透している。日本人は今やそれを「ファラオの緑色の金」と評している。
250ミリリットルで26ドル(約2700円)以上するにもかかわらず、このビンはヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、アフリカ、そして日本において、エジプト人生産者にライバル達との競争への門戸を開くことに成功した。
日本人の食品専門家はそのボトルが売れる秘密として、化学物質が全く含まれていないことに加え、酸度0であることが食品としての価値を高めていると説明した。この長所の理由はおそらくオリーブが沙漠で栽培され、抽出後のオイルには一滴の水も加えられておらず、抽出作業でも熱を加えていないため、製品の特性、品質、香り、味が維持され、食品としての価値が保たれているためだろうと語った。
一方、エジプト・オリーブ生産者連盟のムハンマド・フーリー技術局長はこの製品が優れている別の理由として、エジプトのオリーブの木は塩分の高い水で灌漑されていること、オイルに含まれる抗酸化物質の割合が極めて高いこと、国際基準では0.8%まで許容される遊離脂肪酸〔=酸度〕が0.4%以下であることなどを付け加えた。そしてエジプトのオリーブオイル輸出量は年間3500トン以下で、数が少ないにもかかわらず、品質の向上が世界のマーケット、特に日本マーケットへの浸透につながったと指摘した。
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( 翻訳者:平寛多朗 )
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