「オジャランへの暴力」疑惑に抗議の無届けデモ、投石騒ぎに発展
2008年10月19日付 Zaman 紙
テロ組織PKKの支持者らは、ディヤルバクル、アダナ、そしてメルスィンで、テロ組織のリーダー、アブドゥッラー・オジャランを口実にして、無許可のデモを行った。イムラルで拘置されている分離主義者リーダーが、刑務所で不当な扱いを受けていると主張されて行われたデモは波乱含みとなった。
PKKのデモ隊は、アダナでアラブ系市民が居住する街区で事件を起こし、挑発を試みた。街区の住民や家々に投石したテロ組織支持者らの活動は、警察の介入により鎮圧された。
PKKのシンパらは、以前、「オジャランは毒を盛られ、髪を剃り落された」と主張して緊張を高めたが、今回もテロリスト・リーダーへの「身体的暴力」を主張してデモを行った。組織の支持者らは、一昨日の晩、東部、南東部から移住した人々が多く居住するアダナ県のバルバロス地区で事件を起こした。デモ隊は、これまでと同様にまた子どもたちを利用した。大多数が子どもたちから成る50人のグループは、エミンアー大通りで、テロ組織PKKとオジャランを支持するシュプレヒコールを上げた。火を焚き道路を封鎖しようしたグループは、その後アラブ系市民が居住するベイ街区に向かい歩を進めた。デモ参加者らは、家々や大通りにいた人々に対し投石した。2つのグループの間で石と棍棒を用いた乱闘が起こった。多くの人々が軽傷を負ったこの事件には、機動隊が介入した。PKKのシンパらは、その後、路地へと逃げ込み四散した。しばらくした後、水曜市場に再び集合したテロ組織のシンパらは、火を焚きデモを続行した。デモ隊は警官隊にも攻撃した。警官らは、装甲車で近づき、放水と催涙ガスを用いて追い払った。
ディヤルバクルでも民主市民党県支部により行われたデモ行進の参加者は、警官や新聞記者らに攻撃した。デモ行進には民主市民党の共同党首でマルディン県選出の国会議員であるエミネ・アイナ、ディヤルバクル選出の国会議員アイセル・トゥールク、ギュルタン・クシャナク、バトゥマン県選出のアイラ・アカト・アタ、そしてディヤルバクル広域市長オスマン・バイデミルも参加した。民主市民党ネジュデト・アタライ県支部長による記者会見の後、事件が起こった。警察は、ガスと放水によりデモ隊を散らした。6名が拘束された。
メルスィンでも組織支持者らは、また子どもたちを利用して無届けデモを行った。シェヴケト・スメル街区、ギュネシュ街区で子どもたちを扇動した分離主義組織の支持者らは、道路にバリケードを築き、警察に対し投石した。街区で一部の子どもが投石を行ったが、多くの子どもには活動に加わらない姿が見られた。事件から損害を被りたくないと考えた小売商はシャッターを閉めた。
ハッキャーリのユクセコヴァ郡では、道端に放置されていた爆発物が爆発した結果、28歳のケスキン・ドゥマンさんが負傷した。ドゥマンさんは、周辺にいた人々の助けによりユクセコヴァ国立病院へと搬送され、治療を受けた。爆発の後、事件現場にかけつけた治安部隊は、周辺に緊密な警備体制をしき、事件現場では広範囲な捜査を開始した。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:14936 )