ハサンケイフ郡長のヴァハプ・クセン氏と会議を行ったハサンケイフ住民300人は、新しい居住地エリアに引っ越さない、と主張した。
ウルスダムのために水沈することになるバトゥマン県ハサンケイフ郡で新しい居住地の整備に関する議論が激しさを増している。民主党でハサンケイフ郡長のヴァハプ・クセン氏と会議を行った300人のハサンケイフ住民は、新しい居住地エリアに引っ越さないことを決めた。葬儀用集会場に集まった住民たちは、「パンフレット上は素晴らしい邸宅が目前に提示されています。これらが無料で与えられるというのであれば、(移動を)受け入れます」と述べた。
ダムの水底に沈むハサンケイフで新しい居住地エリアの整備活動が続く一方、住民たちは新しい土地に引っ越さないこと、土地の没収のために必要な書類にサインしないことを決めた。ハサンケイフの葬儀用集会場に集まった約300人の住民は、新しい場所に引っ越さないことを明言した。
[中略]
■投票で引っ越さないという結果がでた。
その後、新しい居住地への引っ越し問題で投票が行なわれた。ハサンケイフ住民の大多数は反対票を投じ、ダムと歴史的遺物が一緒に保存されることを望んだ。何年もダムの脅威にさらされていると述べる住民のメフメト・ユルマズさんは、「54年もの間ダムの脅威にさらされています。ハサンケイフの半分が他の地へ移住しました。常に私達の間でダム問題について議論しています。しかし新しい居住地への引っ越しを受け入れるということは、私たちのような貧しい家族にとっては不当な扱いをうけることと同じことなのです」と話した。
会議にハサンケイフ郡のヴァハプ・クセン郡長と公正発展党の郡連のシリン・ブチャクチュ代表、県会議員らが参加した。エルドアン首相がハサンケイフに敏感に対応していると述べた公正発展党のブチャク郡連代表が会議で批判される一方、ハサンケイフのクセン郡長と住民との間にも短い緊張が生じた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:14944 )