エジプト、世界金融危機の影響回避のため、産業・輸送コスト削減の支援策を発表へ
2008年10月16日付 Al-Ahram 紙
■ ラシード通商産業相、燃料の料金固定化・輸送コスト削減・輸出支援拡大の意向
2008年10月16日付アル・アハラーム(エジプト)HP1面
【カイロ:ワファー・アル=バラーダイー】
ラシード・ムハンマド・ラシード通商産業大臣は、「政府は現在、世界的金融危機のマイナス影響を回避するためいくつかの措置を検討しており、ここ数日間のうちに公表する予定だ」と語った。これらの措置には工業生産コストの削減や、一定期間の工業用燃料の料金固定化、輸送コストや輸出入品への港湾業務にかかる費用の削減、エジプト輸出品への保証拡大と補助などを通じた輸出部門への支援が含まれるという。
同大臣は昨日の青年労働協会との会談において、「これらの措置の基本目標は、経済成長率最低7%維持の保証であり、そのためには投資・輸出・国内消費の成長の継続が必須だ」との見解を示しつつ、「通商産業省は、生産・成長率を維持・増加するような、国内産業の発展計画を急ぐ意向だ」と指摘した。
続けて「現在の関心事は中小規模のプロジェクトであり、特に各県での新プロジェクトの早急な立ち上げである」と述べ、「現在、ガルビーヤ県やダクハリーヤ県など数県に、若者にさらなる就業機会をもたらす商業地域を作るため、150フェッダーン(約630㎢)近くの土地が用意されつつある」と語った。
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
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