ディンク殺害犯のサマストと記念撮影した警官2人、無罪放免に
2008年10月23日付 Radikal 紙

サムスン県警察署の2人の警察官は、新聞記者フラント・ディンク氏殺害の容疑者オギュン・サマスト氏と、同警察署においてトルコ国旗を入れた写真撮影を認めたとして裁判にかけられていたが、無罪放免された。

アゴス紙編集主幹フラント・ディンク氏の殺害の容疑者とされるオギュン・サマスト氏と共に、サムスン県警察署にある喫茶室で記念撮影したとして、2007年9月27日サムスン第4初等刑事裁判所での裁判で訴えられた2人の警察官が無罪放免された。

両名は,ディンク氏殺害後サムスンのバスターミナルで逮捕されたサマスト氏と一緒に、サムスン県警察署喫茶室で、トルコ対侵食植林・自然保護財団(TEMA)の「国土は神聖である。その命運を放棄しない」というフレーズが書かれているトルコ国旗のポスターの前で写真撮影をしたとされ、その審理が終了した。

■検察官は実刑要求

フィクレト・ギュナイ共和国検察官は、論告において、テロ対策部部長補佐であったメティン・バルタ氏には「職務を怠り乱用した」罪によって6ヶ月から2年間の実刑を、また同署の監督責任者であったイブラヒム・フラット氏には「捜査の守秘義務に反し、容疑者の写真を視覚、活字媒体に掲載されるのを助長した」罪によって1年半から5年間の実刑判決を請求した。

容疑者らが欠席の結審において、2人の弁護士であるアフメト・チャヴシュ氏は、依頼人に被せられた罪には明確な証拠が存在しないと主張し、無罪を要求した。エルカン・ウチャル裁判長は、職権を乱用した罪で起訴されたメティン・バルタ氏は職務怠慢がなかったと証明されたことを理由に、また守秘義務違反で訴えられているイブラヒム・フラット氏にも、有罪に当たるほど明確かつ説得力があり、疑念の余地無しとの証拠が揃っていないとして、無罪を下した。

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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:14966 )