第一次湾岸戦争の後に停止されていたトルコ航空(THY)のバグダッド線が、17年の時を経て昨日26日に(再開後の)初飛行をおこなった。イスタンブル-バグダッド便には、ビナーリ・ユルドゥルム交通大臣や対外貿易を管理するキュルシャド・トゥズメン国務大臣、そしてトルコ航空総支配人のテメル・コティル氏が乗客らとともに搭乗した。
週に3便運航されると公表されたイスタンブル-バグダッド線に(乗るために)は、エコノミークラスでは864YTL(日本円にして約4万8400円/1YTL=56円で換算)の料金の支払いが必要であり、ビジネスクラスでは、往復で約4000YTL(約22万4千円)の費用がかかる。ユルドゥルム大臣は、「私はこの空の架け橋がトルコ-イラク間の関係に新たな促進をもたらすであろうと願っています。今後はスライマーニーヤにも就航便を作ろうと考えています」と述べた。
トゥズメン国務大臣は、トルコには同地域と50億ドルの貿易能力があり、トルコ航空による定期便の運航開始が貿易にプラスになるであろうと述べた。また同大臣は、この展開が友好国であり兄弟国でもあるイラクにおいて安全が保障され始めたことの表れであると述べる一方で、昔はバグダッドまで大変な道のりで旅したことや、イラク国民の要望に最も困難な時期に応えようと努めていたと明らかにした。(さらに)トゥズメン大臣は、もはやトルコ航空によりバグダッドへ定時にそして簡単に到着でき、こうした意味や価値を実業界が最も知ることになるであろうと述べた。
地球規模の金融危機に対しても触れた同氏は、「われわれの試算によると、イラクはこの危機を少ない被害で乗り越えうる国のひとつである。この判断で活動を続けている」と述べた。またイラクとの関係を強化したいと望んでいると強調し、他の中東諸国に対して産業事業を行う地域計画がすすめられていることや、トルコが新しい税関の開通を準備していると述べた。(これに対しては)「ハブル - ハリーリ・イブラヒム税関とキルクーク - ユムルタルックのパイプラインが活発的に機能する場合、両国の貿易規模が2011年に2千億ドルのレベルに達することが大いに見込まれる」という表現を用い(て説明し)た。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
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