■　エジプトがITアウトソーシングの最優秀国に
■　50億エジプト・ポンドを投じてマアーディーにテクノロジー地区を建設

2008年10月25日付アル・アハラーム紙（エジプト）HP１面

【カイロ：アーディル・アル＝ラカーニー】

　エジプト政府はマアーディーにテクノロジー地区を建設するプロジェクトを数週間以内に発表する。専門企業数社に支払われる投資金額は50億エジプト・ポンド［850億円前後］にのぼる。ターリク・カーミル通信・情報技術相の発表によれば、今後選定される複数の企業が30〜40棟のテクノロジー・ビルの建設を請け負い、そのビルはエジプトやアラブほか世界のITサービス輸出企業に割り当てられる。同プロジェクトの面積は80フェッダーン［＝約336㎢］、施工期間は3年から4年となる。

　カーミル通信・情報技術相は、すでに政府が電気・水道・道路などの公共設備に2億5000万エジプト・ポンド［＝約40億円］を投資し、来年4月初めにはテクノロジー・ビル3棟の建設が完了すると述べた。また通信省はIT業界の労働市場で求められる専攻を修了した新卒者の訓練に重点を置き、世界的な金融危機が終わるまで新卒者の準備と訓練に同省からの投資を振り向けると語った。

　エジプトは技術サービスの国外輸出、いわゆるアウトソーシング・システムの最優秀国として、イギリスのナショナル・アウトソーシング・アソシエーションによるコンテストで賞を獲得した。最終選考ではフィリピンやルーマニアと熾烈な競争になったが、エジプトIT産業機構はエジプトの情報技術の全容をまとめた書類やエジプトが誘致した世界的な有名企業のリストを提出し、勝利を得た。

　同じくヨハネスバーグで最近開催された第6回アフリカ国内行政担当閣僚会議の際、エジプトは公衆への電子サービス提供においてアフリカで第一位に輝いた。

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（ 翻訳者:森本詩子 ）
（ 記事ID:15004 )