米大統領選におけるオバマ氏の勝利に対しては、イラン国内においても多くの反応があったが、その多くはアメリカの政策の変化と修正への期待を反映するものであった。
マヌーチェフル・モッタキー外相は、米国新政権が現政権の誤ったアプローチから距離を取ることを望む米国民の要求を、行動において実現できることに期待を表明した。
モッタキー外相は「バラック・オバマ氏の合衆国大統領当選は、米国民が同国の内政・外交両面で根本的な変化を求めていることを明確に示すものだ」と述べ、さらに「われわれは米国新政権が、現政権の誤ったアプローチから距離を取るよう求める同国民の要求を、行動において実現できることに期待する」と述べた。
公益判別評議会書記のモフセン・レザーイー氏もまた、オバマ氏とその友人らが米国に対して希望ある未来を描けるかどうかという問題に触れ、「もしそれが可能であるならば、アメリカの今後の危機にも効果があるだろう」と強調した。
さらに国会の第一副議長もまた、米国次期大統領はアメリカの中東地域における誤った政策を改めなければならないと強調する。
モハンマド・ハサン・アブートラービー=ファルド第一副議長は次のように述べた。「オバマ氏には、ジョージ・ブッシュ米国大統領の失敗の経験を活かし、中東での誤った政策を教訓として、自身の行動を修正することが可能だ。このような修正はアメリカのアジア・中東諸国との〔友好的な〕関係樹立において、将来重要な役割を果たすことができるからだ」。
〔中略〕
同氏は、ブッシュ政権下でのイラクやアフガニスタンにおける誤った政策、さらにはイラン核計画に対して異を唱えるなどの政策がアジア・イスラーム諸国でのアメリカの孤立を招いたと指摘した上で、「オバマ氏の当選はアメリカの政策が見直される素地を用意するだろう」と語った。
〔後略〕
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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:15088 )