アリー・コルダーン内相の罷免、成立:不信任投票に247票中188票が賛成
2008年11月05日付 Jam-e Jam 紙
【政治部】10回目となる内閣のメンバー交替が決定した。しかし今回は、国会議員たちによるアリー・コルダーン内相の罷免によるものだった。
第9政権の内相を務めるアリー・コルダーン氏の罷免が決定した一方で、国会議員たちは弾劾会議においても同内相に対して「罷免」ではなく、むしろ「辞職」を選択するよう求めていた。
総数247票のうち、コルダーン内相罷免に投じられた賛成票は188票で、反対は45票、棄権は14票であった。この事実から、国会を占める原理派議員たちが自らのスローガンに依然として忠実であることが示された格好だ。
アリー・コルダーン氏の内相在職期間は3ヶ月で終わりを迎えた。内相は昨日、一人の副大統領、一人の閣僚の付き添いもないまま、内務省政治・開発担当次官を従えつつ、〔閣僚としては〕一人きりで国会の公開本会議場に現れ、誰からの弁護も受けようとしなかった。
閣僚の弾劾会議に大統領が姿を現さなかったことからも、アフマディーネジャード大統領さえ大臣の罷免へ向けた国会の決意が堅いことを覚悟していたことが窺える。
殉教者である自らの父〔モルタザー・モタッハリー〕の話や、イラクとの戦争で化学兵器によって負傷した経験のあるイラン国営放送元局長のビージャン・ノウバーヴェ議員のことばを引用したアリー・モタッハリー議員(テヘラン選出、コルダーン内相への問責を起草した一人)の白熱した演説は、コルダーン内相には信任票を投じるべきではないということを主張する、最も簡潔で説得力ある演説であったといえよう。
アリー・モタッハリー議員は演説中、信任投票時のコルダーン内相の振る舞い、そして自らの学位証書に関して不誠実な態度を取ったことを批判して、次のように述べた。「我々はまず辞任を、次に〔大統領による〕解任を、最後に弾劾を提案し、政権に選択の機会を与えた」。
彼は大統領との面会や、偽造された証書を持っていたとのコルダーン内相の告白について触れ、今回の弾劾は内相の不誠実な態度ただ一点によるものだと話した。
〔中略〕
議員たちは厳しい試練に直面している
国会少数派に属するダーリユーシュ・ガンバリー議員(イーラーム選出)も、コルダーン氏が内相にとどまり続ければ、〔来年の〕大統領選挙で不正が行われ、同選挙が《コルダーン化》する可能性があるとして、コルダーン内相の職務続行に反対を表明し、「議員たちは厳しい試練に直面している」と強調した。〔※内務省は選挙の実施に責任を負っている〕
ガンバリー議員は続けて、議員たちに向けて「コルダーン氏はこのような不祥事を起こした以上、弾劾会議に姿を現すような事態を招くべきではなかった〔=弾劾される前に、自ら辞職すべきだった〕。我々が大統領に期待していたのは、大統領自身が自ら手を下すことだった〔=弾劾の前に、大統領が解任すべきだった〕」と話した。
国会少数派のガンバリー議員は、
ダーネシュ=ジャアファリー〔前経済財政相〕、
プールモハンマディー〔前内相〕、
マザーヘリー〔前中央銀行総裁〕といった内閣の有力メンバー3人が〔大統領によって〕解任されたことに言及し、「議員たちは、仮に大統領が能力主義を追求しているのであれば、彼〔=コルダーン内相〕を内閣から外すことが必要だと期待していたのだ」と述べた。
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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:15090 )