あなたも、テロリストにされるかも―最高裁刑罰委員会の「テロリスト」拡大解釈
2008年11月16日付 Radikal 紙

最高裁刑罰委員会は、PKKの呼びかけによって行われた集会に参加した人々を「テロ組織のメンバー」とみなすという決定をくだした。子供や女性もこの中に含まれる。

最高裁刑罰委員会は、PKKの呼びかけによって行われたあらゆる集会に参加した人々を「組織のメンバー」と同様に処罰することが必要であるとの決定を下した。サバフ紙によると、最高裁が多くの議論を呼ぶであろうこの決定を下した原因となったのは、2006年3月にディヤルバクルで起こった事件である。PKKメンバーの葬式で77人が逮捕された。このうち26人は18歳以下の少年で、この少年の1人がフェラト・オゼルであった。フェラト・オゼルはディヤルバクル第4重罪裁判所で裁判にかけられた。裁判所は、オゼルを、非合法集会に参加した罪で有罪とした。最高裁判所第9刑法室は地方裁判所の判決を覆した。ディヤルバクル重罪裁判所が不服申し立てをすると、本件は最高裁刑罰委員会に送られた。同委員会では、トルコ刑法の「組織のメンバーでなくとも組織の名の下で罪を犯した者は、別途、非合法組織加入の罪で裁かれる」という条文が長期間、検討された。

■「葬儀への参加」に関する解釈
 ディヤルバクルでの最近の事件で13、4歳の少年たちに対する23年の求刑の根拠ともなったこの解釈は、委員会でのこの検討の時に生まれたものである。委員会は、フェラト・オゼルへの判決で、まずPKKが大衆に行動を起こさせるためにPKK系のロジTVやフラト通信、組織のインターネットサイトでの呼びかけを使ったことに言及した。判決では、2006年3月24日に行われた(軍による)一掃作戦の結果死亡した組織の活動家の葬儀への参加についても同じやり方で呼びかけが行われたとされ、次のように述べられている。「組織のインターネットサイトとロジTVが事件発生以前に行った放送によって、人々の職場放棄、商店の閉店、子供たちの不登校が実現した。この放送を聞いて葬儀へ参加した人々は、サイトやTVで予告された示威行動を実行したものである。」

■「組織の名の下での行動」
 同委員会は、フェラト・オゼルが組織のメンバーとして裁かれることが必要な理由についても、次のように説明した。「この事件で、組織からの呼びかけは、組織に属する放送機関の放送と呼びかけで具体化された。呼びかけが、特定の1人に向けて行われたものある必要はない。組織からの情報と求めに応じて実現されたこの示威行動が、組織の名の下に実行されたことは明白である。」判決の同じパラグラフでは、組織の名の下で行われたこれらの示威行動に参加した容疑者の行動が、トルコ刑法314条(=組織への加入)と220条(=組織にメンバーでなくとも組織のメンバーのように裁かれることを定めている)によって裁かれることが必要であるとされている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:15136 )