イランは世界一のSMS(ショート・メール)大国!(1)
2008年10月29日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメジャム・オンライン】公式の統計によると、わが国では一日平均6000万通のSMS(ショートメッセージ・サービス)が《第一携帯電話サービス》〔国営の携帯電話ネットワーク〕利用者間で送受信されている。一方、SMSの発祥地であるイギリスでの送信件数は、一日約600万通である。近い将来、イランは世界一番のSMS利用国になると見られる。

 イラン暦1381年モルダード月〔2002年7~8月〕、シャリーフ工科大学が開発したイラン独自のシステムにより、イラン初のSMS送信が試みられた。そもそも、SMSは1991年にヨーロッパで、無線ネットワーク上で用いられており、1998年から実用化されている。

 統計によると、国内では《第一携帯電話サービス》だけでも一日平均6000万通のSMSが送受信されており、ブルートゥース〔パソコンや携帯電話などの機器同士を無線で接続し、データをやり取りするシステム〕の送信件数も加えると、我が国ではIT通信時代の申し子〔であるメールサービスの利用件数〕は膨大な数にのぼることが分かる。


SMSはメディアの巨人?

 携帯電話による[SMSの]メールサービスはいくつかの優れた特長を持っており、その影響力を何倍にも高めている。その一例として、互換性、簡潔であること(160字)、メッセージの発信源が分かること、検索・復元・編集機能、すばやく情報がやり取りされること(ラジオのニュースを待つよりも速い)、メッセージの送り手にも受け手にもなれること、などが挙げられる。これらの特長によって、〔メールサービスという〕メディアの巨人が他の多くの公式メディアをしのぐ勢いで出現し、その影響力が何倍にも高まっている。

 多くの人々の考えでは、携帯電話は風説の流布において最も威力を発揮する。たとえ非公式のメディアであっても、風説が意図的に作り出された場合、瞬く間に国中に広まってしまう。

 無論、噂や嘘が情報と化せば、将来、SMSやブルートゥースといった携帯電話による通信は、イエロージャーナリズムと同じ運命をたどることになり得る。つまり、本来のメールとは関わりのない情報が追随的に増幅されていくのである。


イランはSMS大国!

 イランでは各家庭に平均2台の携帯電話がある。イラン通信会社(TCI)の統計によると、《第一携帯電話サービス》の各契約者は一月あたり120通以上のSMSを送受信している。また、同社は「イランでは一日平均6000万通のSMSが送信されている」とも発表している。

 イラン人がSMSを好んで利用していることで、〔SMSは〕他国と比べてはるかに急速に普及しており、今日ではこの魅力的な情報通信サービスの利用者数が世界一となるほどである。また、SMSの発祥地であるイギリスでは一日約593万通のSMSが送信されていると言われ、イランでの送信件数に比べはるかに少ない数となっている。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:15141 )