【政治部】サーデグ・マフスーリー氏が第9政権で三人目の内務大臣に就任することが決まった。解任されたモスタファー・プールモハンマディー氏、そして罷免されたアリー・コルダーン氏の跡を継いだのは、大統領上級顧問であった。
投票用紙を使って行われたサーデグ・マフスーリー氏に対する内務大臣信任投票は、ギリギリのものだった。議員らに配られた投票用紙は275票、そのうち273票が信任投票に投じられ、138票が白票〔賛成〕、112票が青票〔反対〕、20票が棄権票だった。
国会規則によれば、国務大臣は投票に参加した議員の半数+1票の獲得に成功した場合に、国会の信任を得たことになる。さて、昨日の信任投票では275名の議員が投票に参加しており、この数を仮に半分に割れば137.5となり、大臣が過半数の票を獲得するためには、この数に1を足さなければならない。
マフスーリー氏は138票を獲得したわけだが、〔137.5に1を足した138.5の〕0.5票が議員らの間で議論を呼ぶこととなった。0.5票という小さな票をめぐる対立に対し、アリー・ラーリージャーニー国会議長は最終的に、国会運営理事会で検討した結果、法によれば〔信任に必要とされる票は〕過半数であって、半数+1票ではない(!)と強調する事態となった。
この0.5票の問題をめぐり、多くの抗議の声が上がったが、しかしラーリージャーニー国会議長の鶴の一声によって問題は収束、最終的に同議長は投票にはいかなる問題もなく、国会運営理事会で行われたビデオ調査によって、投票は正常なものであったことが確認されたと宣言した。同議長はその上で、マフスーリー氏に対する信任投票はギリギリのものではあったが、マフスーリー氏は内務大臣として信任されたと強調した。
〔中略〕
信任投票に疑問の声
賛否両論に真っ二つに割れたサーデグ・マフスーリー氏に対する信任投票の後、国会少数派だけでなく、アフマド・ナーテグヌーリー議員やアリー・モタッハリー議員といった〔多数派に属する〕一部議員らの間からも、今回の投票に対して抗議の声が上がった。
このような抗議の後、アリー・ラーリージャーニー国会議長は記者団の前に姿を現し、疑問の声が上がっていることから再度運営理事会で票の数え直し・確認を行ったと説明、「内務大臣が獲得した信任票はギリギリのものだった。より正確を期すことが必要だった」と強調した。
同議長は記者会見で、投票により出席者275名中138名が白票を投じたとし、微妙な数であったため、より正確を期す必要があったと述べた。その上で、「マフスーリー氏への信任票は議員の半数よりもほんの少しだけ多かった。いずれにせよ、彼は今や内務大臣である」と表明した。
〔後略〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
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