ルーホッラー・ホセイニヤーン議員「改革派がミール・ホセイン・ムーサヴィー氏の考えを受け入れることはないだろう」
2008年11月24日付 Jam-e Jam 紙


【政治部】国会原理派議員のルーホッラー・ホセイニヤーン師は、ミール・ホセイン・ムーサヴィー元首相が次期大統領選に出馬すれば、影響なしとは言えないとしながらも、「とはいえ、改革派はミール・ホセインの思想的基盤を受け入れてはおらず、またミール・ホセインも改革派のそれを支持しているわけではない」と指摘した。
〔※ミール・ホセイン・ムーサヴィーはイラン・イラク戦争時に統制経済派の立場から、首相として国政を担ってきた人物で、前回の大統領選でも改革派から出馬が要請されるなど、大統領選のたびに名前が挙がってきた人物。ハータミー政権で顧問を務めるなど、基本的に改革派に近い人物とされる〕

 ルーホッラー・ホセイニヤーン師はメフル通信とのインタビューの中で、次期大統領選にミール・ホセイン・ムーサヴィー元首相の名前が挙がっていることについて、「ミール・ホセイン・ムーサヴィーが次期大統領選に出馬する可能性は低いと考える。というのも、ミール・ホセインが首相を務めていた時の社会と今とでは状況が異なるからだ。いかなる点から見ても、現在の状況は過去のそれとは別物だ」と述べた。

 テヘラン選出の同議員は、ミール・ホセイン・ムーサヴィー氏個人は誰にとっても尊敬すべき人物だとしながらも、「ミール・ホセインは体制のために多大な労苦を払ってきた人物だ。しかし現在の社会はミール・ホセイン時代のそれとは別だ」と強調した。

 国会文化委員会の委員を務めるホセイニヤーン議員はまた、ミール・ホセイン・ムーサヴィー氏が大統領選に出馬するという話は改革派による心理戦に過ぎないとの見方を示し、「ミール・ホセイン・ムーサヴィーの考え方は改革派の考え方とは相容れないものだ。ミール・ホセインが改革派の候補として大統領選に打って出るとは考えづらい」と付け加えた。

 同師はまた、大統領選に向けての改革派の状況について、「現在改革派の間では、根本的かつ深刻な意見対立が存在しており、分裂した現在の状況を収拾することは容易ではないだろう」とコメントした。

 ホセイニヤーン議員はさらに、セイエド・モハンマド・ハータミー前大統領が次期大統領選に出馬することについて、「われわれはハータミーの出馬を歓迎する。彼が出馬すれば、原理派は皆アフマディーネジャードの下に集まることになるからだ。ハータミーの出馬は原理派統一の契機となるだろう」と強調した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(ハータミー「今のところ大統領選に立候補するつもりはない」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:15201 )