「ナターシャ」はロシア人蔑視の言葉 裁判所が判決
2008年11月28日付 Zaman 紙

メジディエキョイのチェヴレ病院オーナーであるディレッキ・アシュジュオール氏が、ロシア人投資専門家のエカテリナ・クロピチェヴァさんに対し「ナターシャ」と発言し侮辱したことについて行なわれていた裁判において、裁判所は4回同じ判決を下した。

最高裁判所からの3回差し戻された裁判において裁判所は、ディレッキ・アシュジュオール氏に再度2000YTL(約12万円)の損害賠償金と1ヶ月の禁錮刑判決を言い渡した。

メジディエキョイのチェヴレ病院のオーナーであるディレッキ・アシュジュオール氏は、2003年11月5日、イェニキョイ・キョイバシュ通りのチャーラ花屋の軒先で、投資専門家であるロシア人のエカテリナ・クロピチェヴァさんに対し「他の場所へ止めてくれ、私の車が出せない」と述べた。ロシア人のクロピチェヴァさんは「少し待ってください、花を買ったらすぐ戻ってきます」と返事をしたことから、けんかになった。クロピチェヴァさんは、彼女の息子であるアレックス(7)の前で「ナターシャ」や「ロシア人・・」と罵られたと主張し、アシュジュオール氏に対し50000YTL(約305万円)の賠償訴訟を行なった。

サルイェル第一初等刑事裁判所では、18ヶ月にも及ぶ裁判の末、アシュジュオール氏に対し2000YTL(約12万円)の損害賠償金と一ヶ月の実刑判決が言い渡された。実刑は188YTL(約11500円)にて免除されることができる。この罰もアシュジュオール氏は前科がないとの理由で引き延ばされた。両者は最高裁判所に裁判を持ち込んだ。2000YTL(約12万円)の罰金刑は被告人にとって罰のうちには入らないとしたクロピチェヴァさんは、「この罰は被告人を改心させない、彼にだって『2000YTLを払う。みんなに差別用語をいってやる』との印象を与えかねない」と話した。アシュジュオール氏は、「私への起訴申請書で、「やもめ」と「酔っ払い」と攻撃した」とクロピチェヴァさんを非難した。最高裁判所によって三度審理見直し、差し戻され、再審された裁判の一昨日の公判において、裁判所は同じ判決を下した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:15209 )