宗務庁長官、実際に犠牲を捧げることの重要性を説く
2008年12月01日付 Radikal 紙

宗務庁長官アリ・バルダクオール氏は、「犠牲獣を屠(ほふ)らず、金銭を貧しい人々に施すことで、代理で犠牲を捧げたことにはなりません」と述べた。

バルダクオール長官は、宗務庁がメッカで新しく開設した公館で、犠牲と巡礼に関する会見を行い、犠牲祭が巡礼と供犠のような二つの重要な行為からなっていると説明した。

同長官は、犠牲がただイスラム教の観点からではなく、あらゆる宗教の共通の宗教的義務行為であることを指摘し、犠牲獣の屠殺が必ず衛生条件に沿う必要があると強調した。また、この宗教行為を行う際、周辺条件に合わせる必要があることにも触れ、この問題における議論が犠牲献上の宗教行為自体そのものに及んではならないと語った。

長官は、「我々は、画面に反映するような否定的なイメージを世間に与えてはいけません。しかし、このようなイメージがある、と言って、犠牲問題の根本に関する議論に入るのは止めましょう」と述べ、屠殺される犠牲獣が絶対に、それを必要とする人々へ支給されることが必要であると語った。代理を使った犠牲屠殺に関する見解も明らかにした長官は、代行を望んだ人々は必ず犠牲が屠られたことを確認するよう求めた。

犠牲獣を屠るために施された献金が、他の慈善活動に使用されないことを明らかにし、「犠牲獣を屠らず、金銭を貧しい人々に施すことでは、代理で犠牲を捧げたことになりません。その行為の名は供犠ではなく、貧者への救済です。ある人が、ある団体に献金をするとき、『このお金で犠牲の動物を切らないで、貧しい人々にあげて下さい、病院を建てて下さい』と言うのであれば、(犠牲を捧げるその)責任を果たしたことになりません」と述べた。

犠牲献上のような慈善行為をすることも重要であると語る同長官は、「その二つとも宗教的な義務行為です。どちらがより応報があるのか、我々は知り得ません。それを望むのはアッラー(神)だからです」と述べた。

■ブルキナ・ファソでも

バルダクオール長官は、昨年(2007年)代理屠殺で三万の犠牲が捧げられたこと、今年もこれに近い数の犠牲獣が屠られることを予測していることを明らかにした。国外では、スーダン、アフガニスタン、ロシア、リトアニア、ブルガリア、マケドニアそしてクリミアのような様々な22ヶ国で、8370の犠牲獣が捧げられるとし、「機会があれば、(アフリカ大陸に位置する)ブルキナ・ファソでも犠牲を捧げたい」と話した。

バルダクオール長官は、国外で犠牲獣を屠殺するには輸送、代表部そして地域的な条件の適合が必要であると強調した。

■ -巡礼-

巡礼に関しても見解を述べたバルダクオール長官は、出来る限りの機会を最大限に利用し、巡礼者に最も良いサービスを提供するよう務めていると知らせた。また来年(2009年)の巡礼にかかる費用が増加するとし、「来年、様々な費目を検討した後、巡礼費が明らかにされます」と説明した。同長官は、巡礼団を毎年より良い状態へ移行させているとも語った。

長官は、メッカでの動きに関する情報にも触れ、トルコ人の巡礼者たちが他の国々の巡礼者と共に、12月7日(日)アラファト山に登ることを伝えた。

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:15235 )