婚約者と携帯電話で会話中に殺害される
2008年12月03日付 Hurriyet 紙

メルスィンで21歳のジェイフン・チェピクさんが、歩きながら携帯電話で婚約者と会話していたところ、身元不明の単独、あるいは複数の人物に心臓をナイフで刺され、殺害された。20歳のチーデム・ヴァロルさんは、婚約者が殺害される時に最後の言葉を電話で聞き、パニックを起こした。ヴァロルさんは「私と話していた時にジェイフンが突然、『僕は何も持っていない、ああ』と叫びました」と述べた。

事件は夜の11時に、トロスラル街区で建設中のバイパス道路で起こった。高校時代にお互いに恋に落ち、婚約して間もないジェイフン・チェピクさんは、婚約者のチーデム・ヴァロルさんの家を訪れた。チェピクさんは、そこでしばらく過ごし、彼女の家を後にした。チェピクさんは、徒歩で一本下の通りにある自宅に向かいながら、携帯電話で婚約者に電話し話始めた。

この時、チェピクさんは身元不明の単独、あるいは複数の人物に襲われ、心臓をナイフで刺された。「僕は何も持っていない、ああ」と言い、婚約者との会話が途切れ、チーデム・ヴァロルさんは何か悪いことがあったのだと思い、事態を婚約者の家族に知らせながら通りに飛び出した。ヴァロルさんと婚約者の父ミュスルム・チェピクさんとその兄弟は、通りでジェイフンさんを探した。家族は、まず道で携帯電話を、その後に血まみれになって負傷しているジェイフン・チェピクさんを発見した。重体のチェピクさんは、自動車でメルスィン国立病院に搬送されたが助からなかった。悲報を聞き病院に駆けつけたジェイフン・チェピクさんの近親者らは、病院を騒然とさせた。病院関係者や警察は、パニックを起こし、涙を流すジェイフン・チェピクさんの婚約者と彼の両親をなかなか落ち着かせることができなかった。

なんとか落ち着いたチーデム・ヴァロルさんは、自宅に向かう婚約者と携帯電話で会話中に、「僕は何も持っていない、ああ」と叫び、その後に会話が途切れたことを伝えた。

ジェイフン・チェピクさんは、犠牲祭の後に兵役でハタイのイスケンデルン郡の部隊に配属される予定だったことが明らかにされた。事件の捜査が継続する一方で、彼の財布と複数のクレジットカードも強奪されたことが分かった。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:15255 )