「経済改革法案」、国会提出見送られる:4名の閣僚に対する問責案、来週にも国会に上程される可能性
2008年12月04日付 Jam-e Jam 紙
【政治部】「
経済改革計画」法案の提出を公言していたマフムード・アフマディーネジャード大統領は、結局国会に姿を現さなかった。
「立法府30年記念大会」にも、今回の経済改革計画法案の提出にもアフマディーネジャード大統領が国会に姿を現さなかったことに対し、アリー・ラーリージャーニー国会議長は「大統領は国会で国の経済状況や〔経済〕計画の実施状況について報告する予定だった」としつつ、同大統領の欠席の理由についてはこれといった事情は聞いていないと語った。
ラーリージャーニー国会議長はこのように述べた後、誤解が生じることのないよう、「恐らく別件の用事ができたのだろう。もしかしたら法案についてもっと検討したいと考えているのかもしれない」と強調した。
経済改革法案の国会への提出が見送られたことに対し、様々な憶測が流れた。一部国会議員は、「大統領は国会に不満を持っているようだ」「法案が否決される可能性があるために、法案の提出を見送ったのだ」などと述べて、マフムード・アフマディーネジャード大統領が姿を現さなかった理由を推測していた。
〔中略〕
ラーリージャーニー国会議長、日曜日にも閣僚への問責案が国会に上程される可能性に言及
第9期政権の閣僚に対する問責案が受理されない状態が続いていることに対し、15名以上の国会議員が議場内の国会運営委員会用の壇上に登って座り込みの抗議を行い、問責案の国会上程を求める事態となった。議員らによると、問責の対象となっている閣僚は4名にのぼるという。
農業ジハード相ならびに
教育相に対する問責案は、いまだ国会に受理されないままとなっている事態に対し、国会の多数派・少数派双方の議員らから抗議の声が多数出されていた。そして国会議員らから議員辞職も辞さないとの警告を聞いたラーリージャーニー国会議長はついに、来週土曜日に行われる関係閣僚らを交えた会議で、閣僚らから納得のいく答弁が得られなかった場合には、日曜日にも国会運営委員会が問責案を受理すると発表した。
スィールース・サーズダール議員(マランド及びジョルファー選出)、カーゼム・ムーサヴィー議員(アルダビール選出)、ゴドラトッラー・アリーハーニー議員(ガズヴィーン選出)の各議員は国会運営委員会の運営方針に抗議して、ラーリージャーニー国会議長に申し入れを行い、モハンマド・レザー・エスキャンダリー農業ジハード相、ならびにアリー・アフマディー教育相に対する問責案を受理するよう迫った。同議員らは、殉教者モダッレス師の写真が国会の壁に飾られている以上、国会は同師のように行動すべきだと主張、政府との関係は一方的なものであってはならないと力説した。
アルダビール選出のカーゼム・ムーサヴィー議員は、もし農業ジハード相ならびに教育相への問責案が受理されない事態が続くようであれば、議員辞職も辞さないと警告して、「22人の子供たちを乗せた村の学校送迎用のワゴン車が〔谷に〕落ちた事故について、関係閣僚からきちんとした説明がなされるべきだ」と迫った。
同議員は、政府と対立するつもりはないと強調しつつ、閣僚が国会に説明責任を果たさないとは失礼ではないかと噛み付いた。
ガズヴィーン選出のゴドラトッラー・アリーハーニー議員も農業ジハード相を批判して、ラーリージャーニー国会議長に向けて、「視察のために地方に行けば、人々の強い嘆きの声を必ず聞くことができる。なぜ人々の嘆きが農相のもとに届かないのか、理解できない。《逝く》まで無理ということか」と声を荒げた。
同議員が発した《逝く》(saqat shodan)ということばは、その後〔大臣職を〕《失う》(saaqet shodan)ということばに訂正されたが、ラーリージャーニー国会議長は同議員の発言に応える形で「農相のご健康をお祈りします」と述べ、不適当発言を注意した上で、「もし日曜日までに問題が解決しないようであれば、問責案を受理する」と明言した。
閣僚らへの問責案が受理されないことへの抗議の声は、国会内の通路でも続けられた。一部議員は問責案には政治的、政略的な意図はなく、唯一の原因は閣僚らが国会への説明責任を果たしていないことにあるとした上で、保健相及び通信情報技術相に対しても問責案を提出していることを明らかにした。
これらの議員は、問責には10名分の議員の署名が必要であるが、現在農業ジハード相の問責案には約38議員の署名、保健相には52議員、通信情報技術省には30議員以上、教育相には28議員以上の署名が集まっていると強調して、説明責任を果たすよう閣僚らに求める姿勢を示した。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
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