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携帯型身分証が2010年にICカード仕様に変わり、個人に関するすべての公的個人情報が、カードに埋め込まれたICチップに収められる。
ICカードはTÜBİTAK(トルコ科学技術研究機構)によりトルコのテクノロジーのみを結集して実現された。
カードは、コピーされないよう7つの安全対策によって守られている。TÜBİTAKのICカードプロジェクト責任者ムスタファ・バシャク氏によると、このカードは偽造されないようになっているという。カードおよびチップ内の情報は暗号措置化方法により暗号化され、これによりカードのコピーを防ぐことができるのだ。またカードの表面及び裏面はホノグラムテクノロジーが用いられ、光が当たる角度で色と模様が変化するようになっている。そして特殊インクが使われたOVIテクノロジーにより、カード表面のトルコ地図が光のあたり方により3色の異なる色合いで輝く。紫外線印刷術を用い、紫外線に当てないとみられないようになっているが、表面には青色で「T.C(トルコ共和国)」のロゴ、裏面にはトルコ地図の中心に青色で月と星の模様が隠されている。マイクロレタリングで表面にも月と星のマークが入っており、拡大鏡で見ると「トルコ共和国」というロゴも見られる。同じような印刷は、裏面にも帯状に施されている。反射防止コーティング印刷術でカードの両面にアルゴリズム的デザインも見て取れ、最後に視覚による暗号は虹色印刷と呼ばれるデザイン模様で、コピーを不可能にする赤-ターコイズブルー-赤のグラデーション模様が施されている。暗号を最初にカードを見たときにわかるようにすることで、そのカードがニセモノであるかそうでないかが判別できる。IC身分証は選挙での重複投票を不可能にするであろう。
IC身分証の施行は9月にボルで試験的に始められた。2008年末までには1万枚がIC化される見込みだ。ICカードは運転免許証やパスポート取得およびe-デヴレト(非公式共和国ウェブサイト)使用時に身元照会の証明書となる。またこのカードには健康に関する情報も書き込まれることになる。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:15325 )