【芸能・文化部】ファジル音楽祭が開幕して3日が過ぎた。ポップス・グループによるさしてレベルの高くないコンサートが行われている中、昨夜テヘラン交響楽団とオランダから来たロマンチック音楽グループの演奏により、24回目を迎えるこの音楽祭に新たな彩りが添えられた。
本紙ジャーメ・ジャム記者の報告によると、ポップスの熱狂的なファンが、特にレザー・サーデギーのコンサートが開かれた夜、ケシュヴァル・ホールに殺到、チケットの闇市まで出現する事態となった。そのような中にあって、ルーダキー・ホールやヴァフダト・ホールで催される世界の「科学的な」クラシック音楽のコンサート・チケットもすで完売しており、この種の音楽にも特定の愛好家がいることが分かった。
テヘラン交響楽団(マヌーチェヘル・ソフバーイー指揮)は本日午後5時半、〔今回のファジル音楽祭で〕二度目の演奏を行う予定である。また、イラン国立音楽楽団(ファルハード・ファフロッディーニー指揮)も初めて演奏を行う予定である。
〔中略〕
レベルの低い演奏
ファジル音楽祭の初日からの3日間を総括するならば、まず目につくのは、コンサートを取り巻く混乱である。スケジュールに遅れが生じるなどの問題は、特にケシュヴァル・ホールで行われたポップスのコンサートに多く見られた。
初日から三夜つづけて、ポップス・コンサートは一時間遅れで始まり、音響設備は悪く、ホールのライトも消えず、ステージの照明も劣悪だった。もちろんミュージシャンたちの演奏技術も貧弱なものだった。これらすべてが一緒になって、成功とは言い難いコンサートとなったのである。
ポップス部門は音楽祭の収益確保に大いに役立ったが、そこで演奏される音楽や歌の質については、主催者たちの関心の対象ではなかったようだ。もしそうでなかったとしたら、音楽祭の責任者らは、ポップス音楽界でもっと活躍し、もっと信頼の置けるミュージシャンやグループを探してきたはずだ。
その一方で、ケシュヴァル・ホールにファンが殺到したという事実が示しているのは、ポップス・グループがコンサートを開くのには様々な障碍が存在し、ポップスのコンサートがステージ上で行われるのは年間でごく限られた数でしかなく、そのような状況下で音楽祭で一回コンサートを開いたとしても熱狂的なファンたちを満足させることはできない、ということに他ならない。
〔後略〕
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( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:15344 )