「アルメニア人に謝罪する」に対抗し「アルメニア人に謝罪を求める」キャンペーン始まる
2008年12月17日付 Radikal 紙
1915年に起こった諸事件でアルメニア人が被った不当な扱いを念頭におき、一部知識人のグループが開始した「アルメニア人に謝罪する」キャンペーンに対抗して「アルメニア人に謝罪を求める」キャンペーンが開始された。インターネットサイトを介して署名者らの名前が公表された「アルメニア人に謝罪する」キャンペーンに反発する別のグループが、やはりインターネットのサイトに「アルメニア人に謝罪を求める」という名称の署名簿を掲載したものである。
アダーレト・アーオール氏、アフメト・インセル氏、バスクン・オラン氏、ヒュスニュ・オンデュル氏、オラル・チャルスラル氏、ミトハト・サンジャル氏、ラグプ・デュラン氏、タヌル・ボラ氏などの教員、新聞記者、作家らも含むグループの呼びかけで開始された「アルメニア人に謝罪する」署名キャンペーンは、反発を生み続けている。キャンペーンは1915年にオスマン帝国内で起こった事件に言及した短文に署名する形をとり、署名者名がwww.ozurdiliyoruz.comというURLで公表されている。このキャンペーンに対抗し、過去にオスマン帝国の人々がアルメニア人に受けた暴力に対し謝罪を求めるという別のキャンペーンもさらに開始された。同キャンペーンのURLはwww.ozurbekliyorum.comである。
■ 両サイトのデザインは同じ
「アルメニア人に謝罪を求める」グループが開設したサイトのレイアウト、色、フォント選択、サイト利用法が反発を生んでいる最初の謝罪キャンペーンのためにデザインされたサイトと同一であることが注目される。サイトには、オリジナルのサイト同様、次の文章が掲載されている。それによると、「過去にオスマン帝国の人々が、アルメニア人から受けた残虐行為に対し、全アルメニア人とその支持者らの謝罪が必要であると考える。この残虐行為に目を閉じないことを宣言し、全トルコ世界とオスマン帝国の末裔の名の下に謝罪を求める」と述べられている。
■ サイトでアルメニア人らに殺害されたトルコ人らの写真が掲載された
さらに同サイトでは、1992年のナゴルノ・カラバフ戦争時にナゴルノ・カラバフ地方にあるホジャル村でアルメニア人らに殺害されたトルコ人らの写真が掲載されている。「アルメニア人に謝罪する」キャンペーンには現在まで約6500名、「アルメニア人に謝罪を求める」キャンペーンには303名が支持している。「アルメニア人に謝罪する」のサイトでは「1915年にオスマン帝国のアルメニア人が受けた『大惨劇』に無関心であること、これを否定することに良心が許さない。この不正を拒絶し、兄弟であるアルメニア人の感情や痛みを分かち合い、彼らに謝罪します」という本文に署名をすると言う形がとられている。
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( 翻訳者:藤井庸平 )
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